バンコクの日本人街ってどうなの?特徴や住みやすさなどをご紹介!

風景を見ている女性 タイ・バンコクの暮らし

観光地として人気のバンコクですが、転勤や移住として考えると環境や生活の面で不安になる方も多いでしょう。

首都のバンコクで居住地を探すとしても、住むエリアによっては、移住後の生活に大きく影響します。

バンコクで安心して快適な生活を送るには、日本人が住みやすいエリアを押さえておくことも重要です。

今回、住みやすいと言われるバンコクの中でも人気の日本人街についてご紹介していきます。

バンコクでおすすめの不動産屋

バンコクにあるおすすめの日本人街

首都バンコクには日本人街と呼ばれる住みやすいエリアが存在するのはご存知でしょうか?

経済成長に伴い多くの日系企業がタイへ進出し、タイで働く日本人や家族、外国人駐在員が増加し、日本人街が形成されていきました。

いくつか存在する日本人街の中でも特に人気のあるスポットを6つご紹介します。

外国人在住者が多いスクンビット

日本人街の中心地といえば、スクンビットです。

スクンビット通りを中心に、BTSナナ駅~ウドンスック駅あたりのエリアを指します。

日本人だけではなく、外国人在住者も多く集まる人気エリアです。

鉄道があり、交通の便も良いので郊外の工場で働く日本人もこのエリアに住んでいます。

多くの日本人が生活していることもあり、日本の食品や生活用品を扱う店も多く、生活に困りません。

日本食を提供する飲食店や、日本語対応している病院や薬局、美容院などもあり、日本にいる時とさほど変わらない生活を送れるでしょう。

日本人居住率が高いエカマイ

スクンビット内にあるエカマイは、BTSエカマイ駅から北に向かって伸びるエカマイ通りを中心としたエリアです。

バンコクでもプロンポンやトンローに次いで日本人が多く住んでいます。

駅周辺は都市開発が進んでおり、商業施設もあって賑わっている雰囲気がありますが、他の人気エリアと比べて落ち着いた印象があります。

学校や病院など生活に必要な施設も揃っているので、便利に暮らせる日本人街です。

バンコク東バスターミナルがあるので、長距離バスを利用してパタヤやシラチャなどタイ東部の方面にアクセスできることもメリットです。

日本人が多く住む物件もあるプロンポン

スクンビットにあるBTSプロンポン駅を中心としたエリアです。

駅の前にはエンポリアム、エムクオーティアという名のデパートがあり、このエリアの住民だけではなく、観光客や買い物客で賑わっています。

スクンビットエリアに住む日本人の多くがプロンポンエリアで暮らしており、住居者のほとんどが日本人だけというアパートも珍しくありません。

通りには日本語の看板も多く、日本にいるような錯覚を受けます。

バンコク最大のオフィス街も!シーロム・サトーン

多くの日系企業があるシーロム・サトーンはBTSチットロム駅の南側に位置します。

日本人も多く働いているため、日本食レストランや日本語の通じるお店が多く気軽に利用できるでしょう。

シーロム・サトーンエリアは徒歩圏内にBTS、MRTといった多くの駅があるのも魅力の1つです。

アクセスの良さからホテルや旅行会社も多く、観光客が訪れやすいエリアです。

バンコク屈指のビジネス街!アソーク

BTSアソーク駅、MRTスクンビット駅を中心としたスクンビットにあるエリアです。

バンコク屈指のビジネスエリアとして知られており、大型商業施設やホテルが存在します。

商業施設、ターミナル21の中には大戸屋とやよい軒が入っており、日本で例えるなら新宿に近い活気のあるエリアです。

昔ながらの景色もあるトンロー

BTSトンロー駅、トンロー通りを中心とするスクンビットにあるエリアの1つです。

タイの富裕層が住むエリアなので、住宅費は高い傾向にあります。

大型の商業施設はありませんが、昔ながらの商店街や飲食店が多く並び、親しみやすい雰囲気があります。

トンローは、日本食が多いエリアとしても有名です。

大型商業施設やサービスアパートメントが駅の近くにあるプラカノン

プラカノンはBTSプラカノン駅とその通りを中心とした地域です。

大型商業施設の他にもプラカノン市場と呼ばれる地元の人から親しまれている市場もあり、新鮮な野菜や果物を安く買うことができるでしょう。

様々なものを取り扱ったプラカノン市場はバンコクの空気を味わえることもあり魅力的です。

地元民が多く暮らす地域なので、他のエリアよりも家賃が割安で済みますが、日本人向けのお店が少ないので、家族連れで移住するには少し不向きかもしれません。

綺麗な街並みが特徴的なプルンチット

BTSプルンチット駅からチットロム駅周辺にあるのがプルンチットエリアです。

外資系企業のオフィスビルや各国の大使館が点在しており、その周辺には高級デパートがあります。

また、観光客に人気のショッピングエリア・サイアムと隣接しているので、高級ホテルも多く建ち並んでいます。

バンコクの中でも綺麗で豊かな印象の街並みとなっており、商業施設や飲食店も充実しているので暮らしやすい環境です。

ただし、物価や地価が高い傾向にある点には注意しましょう。

バンコクは日本人にとって住みやすい!その理由とは?

続いて、なぜバンコクが日本人にとって暮らしやすいのかを説明していきます。

気候が安定している

タイの季節は乾季・暑季・雨季に分かれ、年に数日肌寒い日がある程度で、基本的に半袖で過ごせます。

季節の変わり目がないので、体調を崩す心配も少ないでしょう。

交通インフラが普及している

タクシーがよく利用されているバンコクは、道路の渋滞が多い傾向にあります。

しかし、タクシー以外に、高架鉄道(BTS)や地下鉄(MRT)を利用してバンコクの各エリアへスムーズに移動することが可能です。

中でもバンコクでの生活ではBTSを利用する機会が多くなります。

運賃は年々上昇傾向にありますが、それでも17B~47B程となっているので安い料金で利用することが可能です。

タクシーも渋滞が少ないエリアであれば、日本と比べて安価で利用できるので便利です。

日本人向けのサービスが充実している

タイの中でも特にバンコクは日本人向けのサービスが充実しています。

日系の病院や日系の不動産会社、スーパー、飲食店など多くの企業がタイへ進出しています。

日本語が通じるのでタイ語や英語に自信がなくても心配はいらないでしょう。

移住者向けのビザが取りやすい

他の国に比べてビザが取りやすい点もタイへ移住しやすい理由の1つでしょう。

タイではお金を払いさえすればビザを取得できますが、他国、例えばシンガポールの場合では、資産や学歴など調べられるなど審査が必要になり移住へのハードルが高いです。

バンコクの日本人街へ移住する際の注意点

バンコクの日本人街に移住を決めたとしても、日本ではないので思ったようにいかないケースも多いです。

移住してから後悔しないためにも、ここでは事前に知っておきたい注意点について紹介します。

英語やタイ語は話せた方が安心

日本人街での生活では、日本語が通じるお店も多く、そこまで困らないかもしれません。

しかし、タイで生活する上では、やはり英語やタイ語が話せた方が圧倒的に安心です。

なぜなら、日本と違いタイにはタイ人以外にも多くの外国人が生活しているので、英語やタイ語を使う場面がどうしてもあるからです。

日本語しか使えない場合にできることが限定的になり、スムーズにいかないケースも多く、快適な生活とは言えないでしょう。

タイ語を少しでも勉強していれば現地でコミュニケーションを取れたり、メニューを読めたり行動の幅が広がります。

日本の常識にとらわれない

自分の中では常識だと思っていても、タイでは通用しないケースが多いと理解しておきましょう。

時間にルーズ、利用するお店や飲食店での対応が悪い、スリやぼったくり遭う、騙されるなどはよくあるケースなので、よほどのことでない限りは割り切って生活するスキルも重要です。

ビザやワークパーミットが必要

目的によって異なりますが、タイへ移住するにはビザやワークパーミットが必要になります。

働く方は就労ビザ、老後に移住する方だとリタイアメントビザが必要です。

ワークパーミットとは、就労ビザと併せて外国人がタイで働く際に必要な許可証です。

ビザは日本で取得できますが、更新する際はタイで行われる場合が多いです。

日本の日用品や食料品を買おうとすると高い

バンコクは、日本と比べると家賃も物価も基本的に安いです。

しかし、日本の食料品や日用品となると輸入してきたものになるので割高になります。

毎日の食卓や、日用品を日本製で揃えようとすれば、必然的に日本にいるよりも生活費が跳ね上がってしまうので注意しましょう。

雨期になると冠水する

雨季のスコール時には、想像以上に大量の雨が降り、あっという間に道路が冠水する場所が多くあります。

日本人街のスクンビットエリアでは、大型商業施設やコンドミニアムなどの開発により地盤沈下が起こり、冠水するエリアが広がっています。

移住する際には、必ず冠水しないエリアか確認しましょう。

シロアリが発生しやすい

タイは熱帯気候に属することもあり、害虫予防をしていてもシロアリや虫が発生しやすいです。

定期的な害虫予防、駆除をお願いしていても、どうしても発生してしまうこともあります。

シロアリを見かけた場合や、不安に感じた時は、すぐにオーナーへ駆除依頼をしましょう。

バンコクの日本人街で部屋探しする際のポイント

バンコクの日本人街には様々な賃貸物件があるので、自分に合った部屋を見つけることができるでしょう。

しかし、日本と同じ感覚で部屋探しをしてしまうと失敗する可能性があります。

ここで、バンコクの日本人街で部屋探しをする際のポイントをチェックしていきましょう。

家族構成でどこに住むかを決める

バンコクに単身で移住するのか、家族全員で移住するのかによって適したエリアの選び方が変わってきます。

例えば、単身者であれば通勤の利便性やカフェや飲食店が多いエリアが人気です。

夫婦2人であれば、考慮して日系スーパーが多いエリアを選ぶと、日本に近い生活ができるので奥さんも安心できるでしょう。

乳幼児や幼稚園以上の子どもがいる家庭であれば、かかりつけの病院や通園・通学の利便性に考慮して住むエリアを選択するのがおすすめです。

南向きの物件は避けるのがおすすめ

バンコクの日本人街で部屋を探す際、南向きの物件はなるべく避けることをおすすめします。

日本では南向きの物件は採光条件が良いので、とても人気です。

しかし、タイの場合、日本と比べて日差しが強いため、南向きの物件は室内の温度が上がりやすい傾向にあります。

日差しを遮るために、日中は常にカーテンを閉じなければならなかったり、エアコンの温度を下げなければならなかったりします。

エアコンの温度を下げ過ぎれば体調を崩しやすくなり、さらに電気代が高くつくといったデメリットもあるでしょう。

日中、家の中にいることが多い場合は、直射日光が入りにくい部屋を選ぶのが無難です。

水回りの使いやすさをチェックする

日本での部屋探しと同じく、内見によって部屋の隅々までしっかりチェックすることが大切です。

中でもよくチェックしておきたいのが、水回りになります。

バンコクの物件は日本と比べて水回りの使い勝手が悪いというケースが珍しくありません。

水圧が足りない、水漏れを起こしている、スムーズに排水されない、お湯が出ないなどのトラブルを抱えている物件も少なからずあります。

そのため、内装がおしゃれで豪華であっても、水回りが使いづらいと生活に影響が出てしまうので、内見で必ずチェックしてください。

網戸があると安心

水回りと併せて、網戸の有無も確認しておくのがおすすめです。

熱帯地域のタイには様々な虫が生息しており、バンコクでもたくさんの虫を見かけます。

網戸があれば、窓を開けていても虫が室内に入って来られないので、虫嫌いの人も安心です。

また、蚊の侵入対策にも網戸は有効です。

蚊は一時期日本でも話題となったデング熱の感染経路となっているので、刺されないためにも網戸があると安心です。

網戸がない部屋でも要望を出すことで、オーナーが設置してくれることがあるので、気に入った物件にない場合は相談してみましょう。

網戸がある家は、穴が開いていないかなど網戸の状態も確認してください。

住居に併設する設備や周辺環境も確認しよう

物件に併設される設備や周辺環境の確認も重要です。

バンコクの日本人街にあるコンドミニアムでは、プールやフィットネスジム、サウナが併設されていることが多いです。

敷地内で気軽に運動をしたり、サウナでリラックスできたりします。

小さな子どもがいる場合は、遊び場や子ども用プールがあるかどうかもチェックしておきましょう。

周辺環境に関しては、最寄り駅までの距離や身近な場所にスーパー・商業施設、飲食店、学校・幼稚園、病院などがあるか確認してください。

スーパーや学校・幼稚園から離れている場合、送迎サービスがあるかどうか確認しておきましょう。

バンコクで日本に近い暮らしをしたいのであれば、日本の食材を取り扱うお店や飲食店、日本語に対応した病院があるかどうかも確認してください。

バンコクの日本人街は注意点を知っていれば快適に過ごせる!

今回、バンコクの中でも人気の日本人街について詳しくご紹介しました。

住むエリアやタイでの生活様式など、快適に過ごすには気を付けなければならない点もあります。

しかし、注意する点以上に魅力が溢れているので、タイでの移住を楽しみにする方も増えたのではないでしょうか?

タイに移住するのであればバンコクの日本人街がやはりおすすめです。

この記事を参考に、バンコクでの快適な生活をぜひ叶えてください。