アパマンショップは全国に展開している有名な不動産会社ですが、タイ・バンコクでも利用が可能です。
タイへの移住を検討している方や、タイ国内での引っ越しを検討している方などは、どこの不動産会社を利用しようか悩んでいる方も多いかもしれません。
タイにも多くの不動産会社がありますが、アパマンショップの口コミ・評判はどうなっているのでしょうか?
今回は、タイのアパマンショップの特徴や口コミ・評判、アパマンショップの注意点などについてご紹介します。
アパマンショップの利用を検討している方は、この記事を参考にしてみてください。
タイのアパマンショップの特徴
アパマンショップは、APAMAN株式会社が運営する大手の不動産チェーンです。
まずは、タイのアパマンショップの特徴についてご紹介します。
全国最多の店舗数
1つ目の特徴として、大手不動産チェーンとしては全国最多となる店舗数を誇っている点が挙げられます。
アパマンショップはフランチャイズ展開をしているため、全国に1,000店舗以上あり、各地で加盟店を目にすることができます。
対応エリアが広いので、急な引っ越しにも対応しやすく、希望に合う物件が早期に見つかりやすい点も魅力です。
スピーディな対応
フランチャイズ展開の店舗なので引っ越しに関わる手続きが簡単で、スピーディに進めることができます。
全国各地に加盟店があるからこそ、各店舗と本部との情報ネットワークが構築されており、相互のスムーズなやり取りができるのです。
引っ越しの手続きが簡単な分、早めの引っ越しも可能です。
キャッシュレスでの支払いが可能
アパマンショップでは、2019年よりキャッシュレス決済による支払いが可能になりました。
大手不動産会社では、キャッシュレス決済に対応している所は2020年1月時点ではアパマンショップのみとなっています。
ただし、キャッシュレス決済に対応しているのは初期費用のみのため、間違えないよう注意が必要です。
ポイントが貯まる
どこの加盟店で契約するかによっても変わってきますが、ポイントを貯めることも可能です。
アパマンショップではPontaカードに対応しているので、登録すれば毎月の家賃分のポイントを貯められるようになります。
仲介手数料も1%分のポイントが付きます。
タイの物件も豊富
アパマンショップでは、タイの賃貸物件も豊富に取り扱っています。
例えば、タイの歴史と文化が調和した大都市であるバンコクの賃貸物件は、2023年1月時点で451件の中から自分の好みのお部屋を選べるようになっています。
タイでは、バンコクのほかに自然が豊かで日本人が多く暮らしている街、シラチャの賃貸物件も豊富です。
アパマンショップの口コミ・評判はどう?
ここからは、アパマンショップを実際に利用した方の口コミ・評判をご紹介します。
中には、フランチャイズ展開の不動産会社は、口コミ・評判が悪いという声を耳にしたことがある方もいるかもしれません。
では、アパマンショップの口コミはどうなっているのでしょうか?
利用者の口コミ・評判
まずは、利用者の口コミ・評判を見ていきましょう。
“引っ越しを急いでいたのに、アパマンショップに行ったら担当者が決まるのも遅いし、そもそも長い間待たされたし、対応悪いなーと思いました。”
“フランチャイズ業者だってわかってたけど、既に部屋を決めてから行ったのでわりとすぐ決まりました。
でも、隣で利用してた方はだいぶ悩んでたし、結構待たされたのかイライラしている様子でした。”
“タイの物件、バンコクばっかりです。シラチャの物件もあるみたいだけど、バンコク圧倒的です。
他の街を希望していたんですが、仕方なく選択肢の多いバンコクの物件から選びました。
ただ、内覧時に日本人が対応してくれるはずだったのに、来たのはタイ人のスタッフで、日本語もあまり通じず困りました。”
利用者の声を見ると、担当スタッフの対応に不満を持っている方や、手続きがスムーズに進んだ方まで、賛否両論となっていました。
同じ店舗でも、スタッフの対応にはバラつきがあるようです。
社員の口コミ・評判
続いて、アパマンショップで働いていた経験のある社員の口コミ・評判をご紹介します。
“タイのアパマンショップにいたことがあるけど、日本人スタッフが少ない。忙しくても結局自分が1人で仕事した方が早いといったこともあった。日本人利用客が大半だけど、内覧でタイ人スタッフが来たというクレームがきたこともある。”
“海外勤務に憧れてタイで働くようになりました。自分自身、今まで仕事を続けていて特に苦痛に感じたことはないです。ただ、利用客からはバンコクの物件ばかりで、他の街の物件がないと何度も言われたことがあり、売り上げを出すためにも様々な街の物件を取り扱った方がいいと思っています。現実的にそれができるのか疑問ではありますが、タイには魅力的な街がたくさんあるので、着手していけたらなと思っています。”
“アパマンショップで働くのはやめた方がいいです。どこの店舗に行くかにもよりますが、人使いが荒い上司が多いです。お客さんも「フランチャイズだし」と期待しないで来る人が多くて、やたらと苦情言ってくる気がします。働いていて気持ちの良いものではないし、やりがいも感じられない。先日タイでの勤務の打診があったけど、これ以上苦労させられるのは無理だと思ってキッパリ断りました。”
社員からの口コミ・評判はポジティブな口コミもありますが、ネガティブな内容も目立ちます。
タイで扱っている賃貸物件の地域に偏りが見られることや、職場環境の悪さを指摘する声もありました。
満足度や対応にムラが出てしまうことは事実
アパマンショップの口コミ・評判を見ると、フランチャイズ店だからこそ社員の教育や対応の仕方に差があることがわかります。
店舗によって、スタッフの対応が悪いと感じる場合もあるようです。
また、タイでお部屋を探す際には、日本人スタッフが対応してくれない可能性があるという点にも注意が必要です。
おすすめできない!アパマンショップの注意点
タイで賃貸物件を探す際には、アパマンショップの利用はおすすめできません。
ここでは、アパマンショップがおすすめできない理由についてご紹介します。
営業がしつこく感じることも
どの店舗を利用するかによって変わってきますが、営業がしつこく感じたというケースも少なくありません。
一度でも利用すると、その後も進捗の確認や好条件のお部屋の案内など、頻繁に電話がかかってくる場合があります。
アパマンショップは、不動産会社の中でも営業ノルマが厳しいと言われているため、その分営業がしつこく感じることがあるようです。
店舗によって接客対応が悪い
フランチャイズ店はアパマンショップとは別の会社になるため、接客やサービスなど、スタッフの対応に違いが出てしまいます。
そのため、店舗によってはスタッフの対応が悪いと感じてしまう可能性があります。
また、予約をせずに利用した場合、長時間待たされたり希望の条件にあう物件がなかなか見つからなかったりするなど、手続きがスムーズに進まない可能性もあるでしょう。
入居後の対応が不十分
入居後、お部屋や設備などに何らかの不具合があった場合、不動産会社に連絡して対応してもらうことになります。
しかし、アパマンショップは問い合わせの電話がなかなかつながりにくく、つながったとしても担当者が不在で、「確認して折り返す」と待たされるケースが多いです。
入居後の対応が不十分だと、安心して住み続けることができなくなってしまいます。
物件情報が古いものもある
アパマンショップのホームページでは、タイにある物件の情報を閲覧することも可能です。
この中から自分に合った物件を見つけて問い合わせることで内見につながります。
しかし、物件情報のページをよく見てみると情報の更新時期が記載されていることがわかります。
情報更新が古い物件は、後ほどご紹介する「おとり物件」の可能性が高いです。
数ヶ月前の更新であれば比較的新しい情報と言えますが、中には2~3年前のままで更新がストップしている物件もあるので注意が必要です。
おとり物件や既に埋まっている部屋を案内されるリスクがある
おとり物件とは、既に成約済みであるにも関わらず客寄せのために、ホームページで掲載されている物件を指します。
以前、アパマンショップではおとり物件による広告が悪質と判断され、告発された過去があります。
アパマンショップはほとんどの店舗がフランチャイズ店となっているため、本部が管理しきれずにこうした悪質なおとり物件が出てきてしまうと考えられます。
これはあくまでも日本国内における事例ですが、「タイにおとり物件はない」とは言い切れないため注意してください。
アパマンショップ以外で選ぶなら?賃貸仲介会社を選ぶポイント
タイのアパマンショップはあまり良い口コミ・評判が見られないことから、別の賃貸仲介会社で選びたいと考える方もいるでしょう。
賃貸仲介会社を選ぶなら、以下のポイントに注目してサービスの質が高い会社を選ぶようにしましょう。
取り扱っている物件の家賃に注目
賃貸仲介会社では様々な物件を取り扱っていますが、取り扱っている物件の家賃水準から比較することも可能です。
例えば日本人向けにタイで物件を紹介している会社の場合、家賃は30,000バーツ以上で設定されていることが多く見られます。
これは、日本人が多いエリアとして知られるスクンビットの家賃相場が、30,000~50,000バーツになるためです。
上記は家族向け物件の家賃相場なので、単身向けの場合やスクンビット以外の物件だと30,000バーツを下回る可能性は十分にあります。
賃貸仲介会社で取り扱っている物件の家賃水準がどれくらいかをチェックし、自身が借りやすいと思える物件を多く取り扱う会社を選びましょう。
豊富な仲介実績を持つ会社がおすすめ
会社を選ぶ際には、仲介実績が豊富かどうかもチェックしておきたいポイントの1つです。
海外駐在員向けのサービスを展開している場合でも、実績がそこまでない会社だとサービスの質に不満が残る可能性があります。
仲介実績が少ないと実際にトラブルが発生してしまった場合にどう対処すればいいかわからず、対応が遅れてしまうかもしれません。
豊富な仲介実績を持っている会社の方が、どんな設備があると便利なのかを理解していることも多く、きめ細かなサポートも期待できます。
こうした理由から、豊富な仲介実績を持つ会社を選んだ方が良いでしょう。
問い合わせ時の対応をチェック!
賃貸仲介会社の候補をある程度絞れたら、メールや電話で問い合わせを行い、どのような対応をされるか確認してみましょう。
例えば、問い合わせメールを送ったにも関わらず2週間経過しても音沙汰がないケースもあります。
問い合わせた時期がちょうど繁忙期と重なっており、どうしても連絡が遅くなってしまう場合もあるでしょう。
しかし、1週間以上連絡がなかった場合には対応できないほどの業務に追われている可能性が高く、このまま物件探しを相談すると自身も放置されてしまうリスクを伴います。
こうしたリスクを回避するためにも、問い合わせ時の対応もチェックすることが大切です。
担当者の人柄や質も確認
実際に物件探しを担当してくれるスタッフの人柄や質にも目を向けてみましょう。
メールでのやり取りはどうしてもマニュアルに沿ったものであり、担当者の雰囲気などは伝わりにくいものです。
内見時や電話でコミュニケーションを取りながら、担当者がどういう人物か、信頼できるかどうかを見極めることが大切です。
また、物件情報以外の情報をほとんど知らない担当者も避けた方が良いです。
物件のアクセスや設備に関する情報など資料に書かれた情報ならわかるものの、エリア内の日本人居住率や近隣の情報など、細かい情報まで知らない担当者もいます。
タイで初めて物件を借りるとなると、わからないことだらけなので不安に感じることも多いでしょう。
少しでも不安を解消して物件を借りるためにも、担当者の質にも注目してください。
入居後のアフターサービスが充実していると安心
タイの賃貸仲介会社では、それぞれ入居後のアフターサービスを設けているところもあります。
よく見るサービスとしては、トラブル対応へのサポートが挙げられます。
例えば入居後に住宅設備が故障してしまった場合、仲介会社に連絡することで素早く解決に向けて動いてくれます。
また、住宅の更新・転居・退去といった手続きは煩雑なことも多いため、代行サービスが用意されている仲介会社を選ぶのもおすすめです。
他にも、住宅保険が無償で付いてくるサービスやデポジットの返金交渉なども手掛けている賃貸仲介会社もあります。
時間がない場合はオンライン内見がある会社を選ぼう
本来であれば実際に物件を見て、自分にあった物件かをチェックした方が良いのですが、そうなるとタイまで訪れる必要があります。
どうしても引っ越し前にタイへ行く時間が取れない場合は、「オンライン内見」を実施している会社を選ぶのがおすすめです。
オンライン内見では担当者がビデオ通話を通して部屋の様子を伝えてくれるサービスです。
スマホで撮影しながらのビデオ通話となるため、画質は劣ってしまうものの住宅の間取りや雰囲気などはつかめます。
また、部屋の中だけでなく共用スペースを見たり、コンシェルジュに質問したりすることも可能です。
1軒あたりの内見時間は通常よりかかってしまうものの、タイへ行けない時はオンライン内見が可能な会社を選びましょう。
タイの物件探しではアパマンショップは避けよう
アパマンショップではタイのバンコクやシラチャを中心に、様々な賃貸物件を取り扱っています。
しかし、ほとんどがバンコクやシラチャばかりで、その他の街の賃貸物件は取り扱いがありません。
また、口コミ・評判にはネガティブな内容のものも多く、満足度や対応には偏りが見られます。
営業がしつこく、入居後の対応が不十分であるという点にも注意が必要です。
タイへの移住や引っ越しで不動産会社を探している方は、アパマンショップは避けた方が良いでしょう。