タイの首都バンコクには多くの日本人が住み、日本人街と言われる住みやすいエリアも存在します。
しかし、物件選びとなると日本と勝手が違うので戸惑う方も多いでしょう。
生活のベースとなる住居選びは、事前に情報を確認し、慎重に計画を進めることが必要です。
今回はバンコクで駐在する方に向けて、家探しのポイントや情報を解説します。
物件選びで失敗しないためにもぜひ参考にしてください。
バンコク駐在の家探しのポイントを解説!
バンコクで快適な生活を送るには、何といっても住む環境が重要になってきます。
ここでは、賃貸物件に関する情報や家探しのポイントを押さえつつ、申し込みまでの流れを説明します。
どのエリアに住むのかを決める
家族構成によってどのエリアで住居を探すのか変わります。
スクンビット、プルンチットエリアが日本人駐在者から人気のエリアですが、家族構成によって生活のしやすさは異なってくるでしょう。
ここでは、家族構成別におすすめのエリアを紹介します。
子連れの場合(幼稚園~中学校まで)
日本人学校・日本人向け幼稚園を検討している場合は、送迎バスのルート上に近いスクンビットエリア(スクンビット通りソイ21~63/ソイ16~38)に近い物件を探すと良いでしょう。
日系の商業施設や、子ども向けの遊び場などもあり、送迎に適しています。
夫婦の場合
先ほどのスクンビットエリアに住む方も多いですが、夫婦で駐在する場合、プルンチットエリア、ランスワン通り、ラチャダムリ通り、シーロム通りなどの地域を選択する方も多いです。
プルンチットエリアは、各国の大使館が並び、外国人在住者が多いので、海外での生活を楽しみたい夫婦に向いています。
単身者
単身赴任の場合、掃除などのメイドサービスが付いたサービスアパートを選択する方が多いです。
郊外や工業地帯にもサービスアパートは供給されているので、通勤に便利なエリアから物件を探すと良いでしょう。
また、住みやすさからプルンチットエリアもおすすめです。
日本食の飲食店も多く、Don Don Donki(ドン・キホーテ)があるので日々のお買い物にも便利なエリアと言えるでしょう。
バンコクの賃貸物件について知っておく
住むエリアも重要ですが、タイの物件選びでは、どのタイプの物件にするのかも大切なポイントになります。
ここでは、タイの賃貸物件の特徴について説明します。
アパート
単身、家族連れ共に人気の高い物件がアパートです。
タイのアパートはワンオーナー制が多く、何かあった際の対応が早いので安心して生活できます。
害虫駆除や日々のメンテナンスもアパート側が定期的に行ってくれるケースが多いです。
バンコクでは日本人を対象とした物件も多く、バスルームや洗い場が大きめの日本人に好まれる設計のアパートも存在します。
サービスアパート
掃除やベッドメイキングといったメイドサービスが付いたアパートをサービスアパートと呼びます。
日常生活で使用する備品が用意されているので、すぐに生活をスタートさせられる点もサービスアパートの特徴と言えるでしょう。
また、受付にスタッフが常駐しており、日本語を話せるスタッフがいる物件であれば、より快適な生活を送ることが可能です。
コンドミニアム
日本でいう分譲マンションにあたります。
部屋ごとに個別でオーナーが所有しているため、同じ物件内でも部屋によって違いがあるのが特徴です。
一戸建てやタウンハウス
アパートやコンドミニアムがない地域では、一戸建てを選択する可能性が出てきます。
一戸建ては、セキュリティ面に不安が残るので、進んで一戸建てを選択する駐在員は少ない傾向です。
物件を選ぶ・申し込みをする
タイには多くの不動産会社があり、日本の不動産会社も進出しています。
希望条件が同じでも会社によって紹介する物件が異なるので、2社以上は問い合わせてみましょう。
その後、紹介された物件の見学日時を相談し、申し込みをします。
内見をする
指定した場所、または滞在しているホテルに不動産会社の担当者が迎えに来ます。
日本人対象の物件はスクンビットエリアに集中しているので、少なくとも1日5~6件の物件を見学できるでしょう。
不動産会社によってはオンライン内見も可能です。
申し込み
気に入った物件があれば、早めに申し込みをしてください。
人気の物件はすぐに埋まってしまうからです。
なお、契約には家賃2ヶ月分のデポジットが必要となります。
会社が不動産会社に支払ってくれる場合もありますが、ご自身で立て替える場合、高額になるので予め準備しておきましょう。
バンコクの駐在員におすすめの不動産業者
バンコクの物件選びで失敗しないためには、現地情報に詳しい日本の不動産会社を選びましょう。
駐在員から定評のある不動産会社を3つ紹介します。
ディアライフ by RENOSY
ディアライフ by RENOSYの1番の特徴は、タイでは唯一仲介した物件全てに住宅保険が無償でついてくる点です。
盗難や水漏れなどに対応しており、修理が必要で部屋が使用できなくなった場合には、その期間のホテル代も支払われるので心強いでしょう。
その他の特徴としては、オンライン内見可能/礼金・仲介手数料なし/日本人スタッフが対応/入居後のトラブル、契約の更新といったアフターサービス/バンコク内での引越し・住み替え費用の負担/家族向けサービス(子ども向けサッカースクール、フィットネスジムのレッスン料無料優待)などがあります。
アルファベットホーム
担当の営業職員以外にもアフターケア部門が設置されており、退去される日まで、入居者のサポートに力を入れています。
タイでの生活は日本と比べて水漏れや家電の不具合、害虫被害などどうしても日々トラブルが発生しやすいです。
日本語が通じるスタッフにすぐに相談でき、現地の管理会社やオーナーに速やかに連絡が伝わるので、トラブルの早期解決ができます。
その他の特徴としては、24時間レスポンス可能/火災保険自動付帯/原状回復費用の補償/引越し費用負担などが挙げられます。
アーバンランド
アーバンランドはスクンビットエリアの物件を得意としており、「スクンビッター」というお部屋探し応援ウェブマガジンを運営しています。
立地・間取り・管理が行き届いた優良物件を取り扱っており、日本人好みの物件を選ぶことが可能でしょう。
また駐在員から人気理由の1つとして、引越し時の不用品買取があげられます。
退去時には何かと不用品が発生するので便利なシステムと言えます。
その他の特徴として、充実したアフターサービス/契約更新・退去手続き・デポジット返金サポート/成約後特典(浄水器・ウォシュレット・住宅保険・商品券などから選択)があります。
希望する物件を扱っているか、問い合わせの対応や、会社の雰囲気などから自分に合った不動産会社を選ぶと良いでしょう。
バンコク駐在員が住む家の家賃相場
気になる家賃相場ですが、住むエリアや、間取りによって家賃は大きく変わってきます。
ここでは、人気エリアの家賃相場と家賃補助について紹介します。
単身・家族世帯別の家賃相場
バンコクでの家賃相場は、単身者が40,000~60,000バーツ(156,000~234,000円)/家族連れだと60,000~80,000バーツ(234,000円~312,000円)ほどになります。
※2023年2月現在
エリアによって相場が異なり、単身者に人気のプルンチットエリアは日本人が多く住むスクンビットエリアより割高です。
家賃補助でお得に!
駐在者の家賃は、会社が補助するケースが多いです。
企業によって家賃補助の金額は変わるので、担当部署に確認を取りましょう。
タイへ単身赴任の場合、家賃補助の平均額は50,000バーツ(19万5,000円)とされています。
なお、個人オーナーが所有するコンドミニアムを選択した場合、家賃補助をしない企業も存在するようです。
この点についても補助の対象になっているか事前に確認しておきましょう。
バンコクへの駐在が決まったら家探しは早めに準備しよう
今回はバンコクに駐在するにあたって、物件探しに必要な情報やポイント、おすすめの不動産会社について紹介しました。
安心してタイでの生活をスタートさせるには、早めの準備が大切です。
ギリギリになって後悔しないためにも事前に情報を集め、家賃補助の有無、予算など調べて行動に移しましょう。
この記事を参考に、サポート体制が整った現地の情報に精通する日本の不動産会社を選び、満足の行く物件探しをしてください。