バンコク市内で引越し!タイ国内で引越す際の費用やコツを紹介

引越業者 タイ・バンコクの暮らし

バンコク市内での引越しは、日本とは異なる事情や文化に注意しましょう。

部屋探しから引越し方法の選定、手続きの流れはもちろん、引越し費用の目安も把握しておきたいポイントです。

この記事では、バンコク市内で引越しをする際の流れや費用の目安、お得に引越しをするコツを紹介します。

バンコクでおすすめの不動産屋

バンコクで引越しをする流れ

段ボールにガムテープを張っている様子

バンコク市内で引越しをするなら、まずは全体の流れを把握しておきましょう。

以下は、バンコクを含むタイ国内で引越しをする際の7ステップです。

  1. 今の部屋の契約を確認
  2. 引越し先の部屋探し
  3. 引越し方法を決める
  4. 新しい部屋(物件)の契約
  5. 引越し準備
  6. 退去手続き
  7. 住所変更の手続き

それぞれ詳しく解説していきます。

1.今住んでいる部屋の契約を確認

まずは今現在の部屋を借りた時の契約書をチェックしましょう。

特に注意したいのが「解約通知期間(Notice Period)」で、一般的には30〜60日前にオーナーへ通知する必要があります。

他にも、清掃費など費用はどれくらいなのか、先に確認しておくことでトラブルを防げます。

契約書の確認ができたら今の部屋のオーナーに連絡しましょう。

タイでは口頭だけでは無効となることもあるため、書面やLINE・メールなど記録が残る形で通知するのがベストです。

入居の際にオーナーに渡したデポジットは、部屋のオーナーによっては全額返金なところもあれば一切返金されない場合もあります。返金時期についても、事前に確認・交渉しておくと安心です。

2.引越し先の部屋探し

バンコクにはコンドミニアムやサービスアパートメントなど多様な物件があり、エリアや家賃、設備によって住み心地が大きく異なります。

日本とは異なる契約スタイルや慣習もあるため、信頼できる不動産業者を通じて効率よく部屋探しを進めましょう。

日系の不動産業者がおすすめ

引越し先となる新しいお部屋探しは、日系の不動産会社に依頼するのがおすすめです。

タイの賃貸契約は英語またはタイ語で交わされることが多いため、日本語対応が可能な業者を通すことでトラブルを防げます。

また、家賃交渉や条件の調整も不動産会社に代行してもらえるケースが多く、忙しい人にも安心です。

以下はバンコクで評判の良い日系不動産業者です。

  • ディアライフ by RENOSY
  • 石川商事
  • アーバンランド
  • ヨシダ不動産
  • スターツ

それぞれ得意なエリアや取り扱い物件が異なるため、複数社に問い合わせて比較検討するのがおすすめです。

詳しくは、「バンコクで本当におすすめの不動産屋5選ランキング!」という記事もぜひ参考にしてください。

3.新しい部屋(物件)の契約

タイ・バンコクで部屋を契約する際には、一般的に以下のものが必要になります。

  • パスポートのコピー
  • ビザのコピー(長期滞在者の場合)
  • デポジット(通常は家賃2ヶ月分)
  • 初月の家賃(家賃1ヶ月分)

契約期間は通常1年契約が一般的ですが、交渉によって6ヶ月契約に対応してくれるオーナーもいます。ただし、家賃が割高になる点に注意しましょう。

契約書は英語またはタイ語で作成されることが多いです。契約書にサインをする前に、以下の点を必ず確認してください。

  • 家具や家電の有無と状態
  • エアコン、冷蔵庫、洗濯機などの動作確認
  • 備品の破損や汚れの有無

入居前に写真で記録しておくと、退去時のトラブル防止に役立ちます。

また、退去時の清掃費や修繕費、エアコン洗浄などが入居者負担となる場合もあるため、契約書内の該当条項をよく読みましょう。

4.引越し準備

新しい住まいが決まったら、次はスムーズな引越しに向けて準備を進めましょう。

荷物の整理、梱包、不用品の処分など、事前の段取りが重要です。

不用品の処分

引越しは荷物の見直しに最適なタイミングです。使っていない家電や家具、衣類などは思い切って処分しましょう。

タイでは不用品回収サービスやリサイクルショップを活用するほか、Facebook Marketplaceなどのコミュニティで譲渡・販売するのも一つの方法です。

引越しシーズンには回収業者が混み合うため、早めの予約を心がけてください。

段ボールの準備・荷造り

荷物を入れるためには段ボールが必要ですが、タイでは日本と違い、段ボールを用意してはくれない場合がほとんどです。

購入するとしても段ボールは意外に値が張り、中古でも有料の場合があります。

スーパーなどで品出ししている店員さんに交渉すると無料でもらえる可能性があります。

業者とはいえ他人に運んでもらうものなので、荷造りの際は多少雑に扱われても大丈夫なように、大事なものは自分で運ぶか、しっかりと梱包するようにしましょう。

インターネット回線の解約・契約

インターネット回線の解約も忘れずに行いましょう。

解約時にはルーターやモデムの返却が必要なため、契約書を確認してください。

また、新しい部屋の契約も必要です。

建物によっては、指定されたネットプロバイダしか使えないこともあるため、新しい部屋の管理事務所やオーナーに確認しましょう。

インターネット会社によっては、設置までに数日〜1週間程度かかる場合があるため、余裕を持って申し込むことが重要です。

浄水器の移設

タイの水道水は飲み水としては使えないため、浄水器を設置している方もいます。

浄水器はメーカーにお願いして移設してもらいましょう。

お得なキャンペーンなどをやっていれば、運良く無料で移設してもらえる場合もあります。

引っ越し後すぐに綺麗な水が使いたい場合は前もって依頼をしておくとスムーズに移設できます。

5.退去手続き

引越し前には、現在住んでいる物件の退去手続きを必ず済ませましょう。

オーナーまたは管理会社に退去日を事前に伝え、立ち会いの日時を調整します。

立ち会いでは、家具や家電、壁、床、エアコンなどの状態が細かくチェックされ、破損や過度な汚れがないかを確認されるのが一般的です。

なお、タイでは水道・電気の契約は物件のオーナー名義であることが多く、入居者が解約手続きをする必要はありません。

ただし、最終月の光熱費を支払っていない場合は、デポジットから差し引かれることもあるため、退去時に最新の明細書(水道料金伝票・電気料金の請求書など)を準備しておくとスムーズでしょう。

コンドミニアムの場合は、引越し当日に搬出がしやすくなるように、管理事務所にエレベーターの使用予約をしておくことも忘れないでください。

6.住所変更の手続き

引越し後は、生活に関わる各種サービスや届け出の住所変更を速やかに行う必要があります。

特に以下のような項目は、変更漏れによるトラブルを防ぐため、あらかじめリストアップしておきましょう。

  • 携帯の契約住所
  • 勤務会社へ連絡
  • TM30・在留届
  • 利用しているデリバリー会社
  • ネットショップ
  • クレジットカード
  • 銀行
  • 契約している保険等

引越し後は生活が落ち着くまで何かと忙しいため、事前に必要書類やアプリ内での変更手順を確認しておくと安心です。

TM30・在留届の提出

TM30・在留届の提出も必須です。

タイでは、外国人の居住報告が義務付けられており、報告するためにはTM30の届け出をする必要があります。

TM30は自分で提出するのではなく、滞在する物件のオーナーが届け出を行います。

オーナーが提出し忘れるとビザが延長できなかったり、罰金の支払いを求められたりすることもあるので注意してください。

入居後24時間以内に提出しなければならないため、念のためオーナーに提出依頼をしておくと安心です。

在留届には、緊急事態が発生した時に安否確認や支援活動をスムーズに行うために欠かせない情報を記載します。

メールによる情報提供や、領事サービスを受ける際にも必要なので、引っ越し後できるだけ早く提出しましょう。

外務省 在留届FAQ

バンコク市内の引越し方法は3つ

段ボールを運ぶ人

バンコクでの引越しには、主に以下の3つの方法があります。

  • 自分で行う
  • 引越し業者に依頼する
  • デリバリーサービスを活用する

それぞれ費用や作業量、サービスの質が異なるため、荷物の量やスケジュール、予算に応じて最適な方法を選びましょう。

自分で引越しをする

バンコクの引越しで最も費用を抑えられるのが、自分で引越しをする方法です。

友人や知人の車、もしくはレンタカーを借りて荷物を運べば、引越し代はかからないものの、梱包・運搬・搬入まですべて自分たちで行う必要があります。

タイでは、日本のように軽トラックのような小型の引越し専用車を見かけることは少なく、バンやピックアップトラックを使うケースが一般的です。

Grabのレンタルカー機能や、LINE MANなどのアプリでもドライバー付きの車を手配できることがあります。

ただし、バンコク市内は道路が非常に混雑するため、移動時間を見越して早朝や夜間に作業するのが理想です。

家具が多い場合や階段のみの物件の場合は大きな負担となるため、無理のない範囲での作業に留めましょう。

ローカルの引っ越し業者

タイのローカル引越し業者は、どの業者よりも安く利用できるのが最大のメリットです。

バンコク市内移動であれば9,000〜15,000バーツほどで引越しが完了する場合もあります。

その代わり、サービスの質にはばらつきがあります。

丁寧に運んでもらえるかどうかは、当日になってみないとわからないことが多く、家具や家電に傷がつくリスクもゼロではありません。

また、ローカルの引越し業者を利用する場合、梱包や開梱は自分で行うのが基本です。

段ボールや梱包材を用意してくれる業者もありますが、再利用品だったり、ペンで書き込めなかったり、ボロボロの状態で使いにくいこともあるため、衛生面や強度を重視するなら新品を自分で購入するのがおすすめです。

なお、作業員とのやり取りは基本的にタイ語になるため、タイ語が苦手な方は注意しましょう。

Big Move

BigMove

Big Moveは、20年の歴史を持つ現地の引越し業者であり、最も人気のあるバンコクの引越し会社です。

たくさんのメディアからも取り上げられており、多くの有名人もBig Moveを利用し、信頼性の高い引越し会社です。

家庭用品の引越しだけでなく、美術品や骨董品の引越しサービス、そして保管サービスや倉庫レンタルなども行っている企業です。

住所 Big Move เลขที่ 57 1 Soi Nimit Mai 7/1, Sai Kong Din, Khlong Sam Wa, Bangkok 10510 タイ
電話番号 +66 2 115 3044
URL https://www.bigmovethai.com/

日系の引っ越し業者

バンコクにある日系の引越し業者は、丁寧な仕事と日本語での対応が最大の魅力です。

梱包から荷ほどき、家具の設置・組み立て、不要な段ボールの回収まで対応してくれるため、忙しい方や小さなお子様がいる家庭の負担を軽減してくれます。

単身赴任や家族帯同など、日本人居住者のニーズに沿ったサポートが期待できるでしょう。

ただし、引越し費用はローカル業者に比べて高く、基本料金が10,000バーツ以上のことも珍しくありません。

サービスの質・安心感を重視する方にとっては価値ある投資です。

お助け隊BKK

お助け隊BKK

お助け隊BKKでは、現地にいなくても引越しできる「リモート引越しサービス」が人気です。

例えば、日本に一時帰国中でバンコクの部屋を解約したい場合でも、ビデオ通話を通じて荷物の選別や引越し手続きを進めることができます。

日本語対応のスタッフが在籍しており、細かな指示や相談もストレスなく行えるのがポイントです。

引越しだけでなく、清掃・不用品処分などのオプションも相談できます。

住所 Unit 2314, 23th Floor, Interchange 21 Building, 399, Sukhumvit Rd, Klongtoey-Nua, Watthana, Bangkok 10110 タイ
電話番号 +66 84 329 9518
URL https://otasuketai.co.th/

クラウドムービング

クラウドムービング

クラウドムービングは家具1つから利用が可能な引越しサービスです。

引越し資材は日本から取り寄せており、ハンガーボックスや保冷バッグも無料で貸し出しています。

社員研修も常時行っているため、丁寧で安心な作業が期待できます。

段ボールやガムテープも無料で提供しており、荷物を一時的に預かるサービスもあるので、一時帰国の際などにも便利です。

住所 434 Unit C, Soi Pridipanomyong, 18 Sukhumvit 71 Rd, Phra Khanong Nuea, Watthana, Bangkok 10110 タイ
電話番号 +66 90 665 1188
URL https://cloud-butler.asia/cloud-moving/

デリバリー業者に依頼する

荷物が少ない場合は、デリバリー業者を使うのも効率的です。

段ボール数個程度の荷物であれば、車両1台分を安価に依頼できるため、コストを抑えて手軽に引越しを済ませられます。

距離によって料金は異なりますが、基本的には一律料金で設定されているケースも多く、料金体系もわかりやすいのが特徴です。

最近は、スマホアプリから直接依頼できるサービスも増えており、ドライバーとリアルタイムで連絡が取れます。

LaLamove

lalamove

LaLamoveはアプリで利用可能な配送代行サービスです。

依頼をすることで近くにいる個人のドライバーとマッチングを行い、自分の代理として配送をしてくれます。

車輌はバイク・ハッチバック・バンの3種類があるので、荷物量によって選べます。

レンタカーを借りるよりも安く済ませられるので価格面は安心です。

住所 Sathorn Thani, 92/12-13 2 N Sathon Rd, Si Lom, Bang Rak, Bangkok 10500 タイ
電話番号 +66 2 034 5252
URL https://www.lalamove.com/ja-jp/

Kerry Express

Kerry Express

Kerry Expressはタイの運送会社であり、タイ国内でも1,500以上の支店が存在します。

ベトナムやマレーシア、台湾などでもサービス展開しており、海外でも活躍している大規模な運送会社です。

家で梱包して持ち込みもできますし、その場で箱を購入することもできます。

荷物追跡サービスもあり、安心して配送依頼が可能です。

住所 1938 1 New Petchaburi Rd, Bang Kapi, Huai Khwang, Bangkok 10310 タイ
電話番号 +66 93 580 5162
URL https://th.kex-express.com/

バンコク市内の引越しにかかる費用

配達業者

バンコク市内での引越し費用は、日本よりも比較的リーズナブルですが、選ぶ業者や移動距離、荷物量によって異なります。

引越し業者を利用する場合、バンコク市内の引越し費用は9,000〜30,000バーツが相場です。

荷物の多いファミリーサイズの引越しになると、さらに高くなる場合もあります。

家具の分解・組み立てやエアコンの取り外し・取り付けなどを依頼する場合は、追加費用の有無やサービス内容を事前に確認しておくと安心です。

複数の業者から見積もりを取り、料金とサービスのバランスを見て選びましょう。

また、バンコクにある日系の不動産業者では、成約したお客様の引越し費用を不動産業者が負担するサービスを提供しています。

引越し費用を安く抑えるためにも、バンコク市内の引越しは日系の不動産業者を利用するのがおすすめです。

バンコク市内の引越し費用が無料!おすすめの不動産業者3つ

ソファーを運んでいる様子

ここからは、バンコク内での引越し費用を負担してくれるおすすめの不動産業者を紹介します。

引越しにかかる出費を少しでも抑えたい方は、ぜひチェックしてみてください。

ディアライフ by RENOSY

ディアライフ武井壮

ディアライフ by RENOSYは、礼金・仲介手数料が一切不要で、日本人向けの物件探しを強力にサポートしてくれる人気の不動産会社です。

日本人スタッフが常駐しており、物件の紹介から契約交渉、トラブル時の対応まで、すべて日本語で完結するため、初めての海外生活でも安心です。

特に注目したいのが、バンコク市内での引越し費用を全額負担してくれるというサービスです。

新しい物件に住み替える際のコストを大幅に抑えることができます。

契約書のチェックは、日本の宅地建物取引士が監修し、電気・水回り・家電・家具などの設備チェックも現地スタッフが細かく対応してくれます。

入居後も、インターネットの契約や不具合対応、契約更新や退去時の敷金返還交渉まで、アフターサポート専任スタッフがしっかりサポートしてくれるでしょう。

営業担当と別の専任体制なので、迅速かつ的確な対応が期待できます。

住所 19th Floor, Bhiraj Tower at EmQuartier 689 Sukhumvit Road, Klongton Nua, Vadhana, Bangkok 10110 タイ
電話番号 03-4555-9811(日本から)
02-261-1188(日本語ダイレクトライン)
02-261-4191(タイ語)
URL https://www.dlife.co.jp/

アルファベットホーム

アルファベットホーム

アルファベットホームは、日本人駐在員やその家族からも高い信頼を得ている日系不動産会社です。

迅速な対応が魅力で、問い合わせ後24時間以内のレスポンスを謳っています。

特徴的なサービスとして、「退去費用補償サービス」を提供しており、成約金額の10%を上限に、退去時に発生するダメージ費用の一部を補償してくれます。

さらに、バンコク市内での引越しを伴う契約の場合には、引越し費用を負担してもらえるため、予算を気にせず物件選びに集中できるでしょう。

契約前後のフォローも丁寧で、特に家族連れの利用者から高い評価を受けています。

住所 2 Jasmine City, 20th floor, Unit 20C Soi Prasanmitr, 23 Sukhumvit Rd, Klongtoey-Nua, Watthana, Bangkok 10110 タイ
電話番号 +66 2 001 3338
URL https://alphabet-home.com/

アーバンランド

アーバンランド

アーバンランドは、バンコクの物件紹介だけでなく、生活に密着したトータルサポートを提供している不動産会社です。

引越し費用負担に加えて、「浄水器プレゼント」「修繕費補償」など、複数の成約特典の中から自分に合ったサービスを選べます。

また、不動産情報メディア「スクンビッター」を運営しており、バンコク生活に役立つ最新情報を発信しています。

物件探しの際はもちろん、渡航後の生活のヒントとしても活用できるでしょう。

引越しにともなう不用品の買取サービスもあり、家具や家電などを納得の価格で買い取ってくれる点も嬉しいポイントです。

査定は無料なので、無駄なく効率的な引越しをしたい方は問い合わせてみてください。

住所 22 K-Building, 2/3 Sukhumvit 35 Alley, Klongton-Nua, Watthana, Bangkok 10110 タイ
電話番号 +66 2 019 4823
URL https://urbanland.co.th/

バンコク市内の引越しをお得にするコツ

荷解きをしている家族

バンコク内での引越しは、家具家電が元々備え付けられていて移動が不要なため、日本よりも少ない荷物量、何より安価での引越しが可能です。

不動産業者によっては、引越し費用を全額負担してくれるところもあります。

サービスの多い日系の不動産業者を利用して、自分の住みたい場所へ、少ない負担で移り住んでみませんか。