タイは移住に適している!?メリットや問題点は?

夕暮れのワットアルン タイ・バンコクの暮らし

タイは観光地としても人気ではありますが、移住先としても高い人気を得ています。

気候や物価の安さ、「微笑みの国」と呼ばれる国ならではの国民性もあり、日本人には馴染やすい国なので移住先に適しているのです。

他にも移住に適しているとタイが評価される点がいくつかあります。

その理由を細かく解説していきましょう。

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タイは移住に適している?

タイは在留邦人数が多く、2022年には約7万人を超えています。

数字から見ても移住に適していることは見て取れます。

タイは温暖気候であるため年間を通して暖かく、1年中半袖短パンで過ごせるような気候となっています。

そして物価も安く生活費や交通費などを安価で済ませることができるため、生活がしやすく、移住に適していると言えるのです。

日本人がタイに移住するメリットは?

日本人がタイに移住することで得られるメリットとは何でしょうか。

タイでの生活の魅力を説明していきます。

柔軟性のある食文化

食にこだわりを持つ日本人にとって、海外の食事との相性は気になってしまうものです。

しかし、タイ料理は日本人の口に合う外国料理とも言われており、現地では60~80バーツ(約230~310円)で満足感のある食事をとることができます。

また、日本人が多いこともあり、日本食店・日系飲食店チェーンは多く点在していて安心感があります。

ただ、日本食は輸入品となるので価格は普通のタイ料理より高いです。

日本食にこだわって食べ続けてしまうと費用がかかってしまうので、現地料理とバランスよく食事しましょう。

利便性の高い交通機関

観光客も多いため、公共交通機関が発達しているので、移動の際に不便と感じることは少ないでしょう。

MRT(地下鉄)やBTS(高架鉄道)・ART(高架鉄道)といった鉄道などの交通機関が存在し、特にBTSは都心を早朝から深夜まで走っているため、移動手段として重宝されます。

その他、路上での移動に関しても、タクシーやバスがあります。

そして、タイならではのトゥクトゥクやバイクタクシーと交通手段は多いので利便性も高く、移動手段に困りません。

生活費が安い

物価が安く、水道・光熱費、通信費は日本と比較しても費用を抑えられます。

水道代は月に100~300バーツ(約390~1,170円)程で、非常に安いです。

光熱費は月に1,000バーツ~(約4,000円~)ほどになります。

ただし、タイは熱帯気候であるため、エアコンを長く使用する可能性があります。

使いすぎには気を付けましょう。

通信費は500~1,000バーツ(約2,000~4,000円)程になります。

全体的に見ても日本よりも安く、お得な金額となっています。

コンドミニアムなら生活にもゆとりが持てる

タイのコンドミニアムは日本のマンションに相当します。

移住者が多いこともありコンドミニアムは建ち並び、数多の物件が存在します。

土地などによって値段は変わってきますが、うまく探すことができれば日本と同じ価格でも比較的クオリティの高い部屋に住めます。

ビザで長期滞在も!

30日以上のロングステイの場合、「学生ビザ」「就労ビザ」「リタイアメントビザ」「ロングステイビザ」「タイランドエリートビザ」のいずれかを取得する必要があります。

自分に合ったビザを取得して滞在に備えておきましょう。

日本人に友好的

タイは台湾と並ぶほど親日家が多い国です。

王室を敬う気持ちが強く、王室と日本の皇室が古くから友好的な関係であることから、国民も日本に対して良い印象を持っているようです。

また、タイでは日本のアニメや映画などの映像作品が放送されており、バンコクのお店の中にはアニメグッズなどを取り扱っているお店もあります。

日本のアニメ、また食文化も人気があり、親日である理由のひとつとなっています。

世界的にも水準の高い医療技術

タイの医療レベルは非常に高く、アジアの中でもトップクラスの高水準と言われています。

そのため、日本と同等の治療を受けられるので、いざという時に安心です。

日本語でも受診可能な病院もあり、特にバンコクの「サミティベート病院」は多くの日本人が通っています。

老後を海外!タイへの移住は日本人にも向いている?!

老後を海外で過ごして生活したいと考えている人にもタイはおすすめの移住先です。

ただし地域によってかかる費用などは様々なので住居とする地域は慎重に検討しましょう。

年金で生活しやすい

都市部で暮らすことや贅沢な生活にこだわらないのであれば、年金のみのでも十分な生活が送れます。

日本での生活費から費用を落とさずに生活できる、余裕のある方は、同じ費用で日本での生活よりも贅沢な暮らしが可能です。

日本語しか話せなくても困らない

日本人が多く住んでいるからこその特徴とも言えますが、タイ語が話せなくても日本語だけで通じる場面も多いです。

あまり都市部から離れてしまうと現地人が多いので通じなかったりしますが、都市、特にバンコクのスクンビットでは日本人街と呼ばれるほどの場所があるのでほとんどのシーンで日本語が通じます。

タイへの移住で気を付けたい点は?

タイへの印象や信頼があっても、日本とは国が違う以上、文化や治安などで違いがあります。

タイでの生活を良いものとするためにも注意点はチェックしておきましょう。

日本人がターゲットにされることがある

日本人が多くいる場所だからこそ犯罪が発生し、巻き込まれてしまう場合があるので警戒心を常に持つことが大切です。

相手が自分と同じ日本人だからといって軽率に心を許してしまうと、うまく操られてお金をとられてしまう可能性もあります。

「日本人同士」という言葉にすぐ親近感を抱いてしまわないよう気を付けて行動しましょう。

水道水は飲み水ではない

タイの水道水は飲用ではなく、不純物や細菌を含む可能性があるため、料理や飲み水として使用するのは止めておきましょう。

たとえ煮沸をしたとしても口にしないほうが無難です。

水を使用する時は市販のミネラルウォーターの購入をおすすめします。

英語が通じない可能性がある

観光地や都市部を除くと英語はほぼ通じません。

タイの公用語はタイ語であり、タイ人の英語力は高いとは言えないので、郊外へ行く際には数字や単語など、最低限のタイ語を覚えていくと便利です。

宗教への配慮

タイは日本と同じ仏教国ではありますが、日本と同じだからといって配慮を怠ると「知らなかった」では済まされないこともあります。

仏教寺院では、ショートパンツ・ミニスカート、ノースリーブなどの肌の露出が多い服装、サンダルやミュールなどの履物はNGです。

また、街では様々なところで僧侶と出会いますが、女性は決して僧侶に触れてはなりません。

乗り物でも僧侶に会ったら触れないように、少し間隔をあけて座るのがマナーです。

タイを理解してから移住を考えよう

タイはとても穏やかな国民性の国であり、日本人とは相性のいい国です。

しかし、「過ごしやすいのでは?」と楽観的に考え、事前準備や勉強に気を抜くのは良くありません。

国の文化や特徴を勉強し、理解したうえで移住を考えることが大切です。

理解を深めることで、生活のしやすさは変わってくるはずです。

「郷に入っては郷に従え」という言葉があるように、その国で暮らすためにその国ならではのマナーをしっかり学び、タイ人と日本人がお互いに気持ち良く暮らせるように一人ひとり心掛けましょう。

移住前に、旅行をして雰囲気や過ごしやすさを体感してみるのもおすすめです。