バンコクで本当におすすめの不動産屋5選ランキング!おすすめしない3社も紹介

バンコクでおすすめの不動産屋・おすすめできない不動産屋は、主に情報の掲載量やその具体性、会社の規模、口コミの内容などから判断することができます。

日本からバンコクに引越しする方は、国内で物件を探すときとは違い、自分で何度もバンコクに赴くことができない方がほとんどです。

だからこそ、公式サイトやSNSでしっかり情報を提供している(下調べができる)不動産屋を選択するべきだと言えます。

バンコクには企業の大きさにかかわらず日系の不動産屋が多く存在していますが、選び方を誤ると突然連絡が取れなくなってしまうような悪質な不動産屋と契約してしまい、思わぬトラブルに巻き込まれてしまう可能性があります。

ランキングに移る前に、まずはおすすめしない3社から紹介していきます。

先にランキングから見たい人はここをクリック!

おすすめできない!バンコクの不動産屋3選

プラカノンハウジング
アパマンショップ
アルファベットホーム

バンコクで賃貸を探す場合におすすめできない不動産屋は、公式サイトにあまり情報を載せていなかったり、サイトが情報が探しにくい設計になっていたりする不動産屋です。

これは、とくに初めて日本からバンコクに引越しする方にとってはとても重要なポイントだと言えます。

以下では、公式サイトの情報量やサービスなどを踏まえ、あまりおすすめできないと考えられる不動産屋を紹介しています。

プラカノンハウジングはオススメしない

企業名・商号 プラカノンハウジング
所在地 7/1 Oak’s Building,Soi-Udomsuk46,Khwaeng BangNa Nuea,Khet BangNa,, Bangkok, Thailand, Bangkok(現在行方不明)
営業時間 10:00〜18:00
社員数 不明
事業内容 不動産賃貸仲介事業
公式サイト 確認不可(サイトが削除されているため)
公式SNS等 ■公式YouTubeチャンネルhttps://www.youtube.com/@user-fx9ko8oj5d■Facebook

https://www.facebook.com/Phrakhanonghousing/

■Twitter

https://twitter.com/phra_khanong(アカウント削除済)

プラカノンハウジングの特徴とおすすめしない理由

プラカノンハウジングは、2018年に日本人とタイ人が2人で起業した小さな会社です。

紹介する物件は主にプラカノン・エカマイ・オンヌットエリアのコンドミニアムが中心となっており、低価格帯で借りられる部屋が揃っているとして利用するユーザーもいました。

しかし、2022年頃から突然「(企業の担当者と)連絡が取れない」というトラブルが多発。

さらに、プラカノンハウジングの契約では家賃やデポジットの支払いは不動産屋を経由して支払うシステムとなっていたため、借主(ユーザー)が支払った家賃やデポジットがオーナーに支払われていなかったというトラブルも発覚し、混乱を招きました。

現在、この不動産屋はなくなっているように見えますが、YouTubeやFacebookのSNSページはいまだに公開されたままになっています。(公式サイト・Twitterは削除されています)

SNSを見て問い合わせを行った方も無視されている状態なので、間違えて問い合わせを行わないように注意しましょう。

また、プラカノンハウジングの経営陣が新たに事業を始めた場合も、今回のように突然いなくなるおそれがある点を念頭に置かなくてはなりません。

アパマンショップはオススメしない

企業名 アパマンショップ
商号 Apaman Shop (Thailand) Co., Ltd.
所在地 【バンコク店】106 Sukhum Vit 49, Klongton-nua Watthana, Bangkok 10110
営業時間 8:30〜17:30
社員数 41名
事業内容 アパート・マンション等の賃貸及び売買の仲買不動産の管理・運営
公式サイト https://www.apamanshop.com/reside/thailand/
公式SNS等 タイ情報専用のSNSはなし

アパマンショップの特徴とおすすめしない理由

アパマンショップは、日本の大手不動産会社「アパマンホールディングス」の傘下にある企業です。

バンコク以外にも世界中で事業を展開しており、アジア圏ではタイ、韓国、中国、マレーシアなどに店舗があります。

大手企業のため、多少の不況や災害くらいでは倒産したり連絡が取れなくなってしまったりなどのトラブルに見舞われる不安はないため、安心して利用できる不動産屋だと言えます。

しかし、アパマンショップバンコク店が紹介する物件はバンコクとシラチャが中心となっていますが、公式サイトに掲載されている物件の更新頻度はそこまで高くないようです。

公式サイトも他の不動産屋と比べると少々見辛く、物件の写真や周辺の状況といった情報の掲載量も少ない印象を受けます。

契約後の流れなども一度問い合わせをしてみないと分からない点はネックだと言えます。

アルファベットホームはオススメしない

企業名 アルファベットホーム
商号 alphabet home Co.,Ltd.
所在地 2 Jasmine City, 20th floor, Unit 20C, Soi Prasanmitr (Sukhumvit 23),Sukhumvit Road, Klongtoey Nua, Wattana, Bangkok 10110
営業時間 9:00~17:00
社員数 31名
事業内容 不動産賃貸業不動産売買不動産管理業
公式サイト https://alphabet-home.com/
公式SNS等 ■Twitterhttps://twitter.com/AlphabetHome■Facebook

https://www.facebook.com/alphabethome.bangkok/

■Instagram

https://www.instagram.com/alphabet_home_official

アルファベットホームの特徴とおすすめしない理由

アルファベットホームは、問い合わせに対するレスポンスの早さが特徴の不動産屋です。

バンコクでの部屋探しは、とくに駐在員の場合限られた短い期間で最善の部屋を探さなくてはならないため、担当者とすぐに連絡がとれるところは評価できる点と言えるでしょう。

ただし、主な連絡方法はLINEに限られるなど、LINEをあまり使用したくない方や、アプリ経由でのやりとりが苦手・不安だという方にはあまりおすすめしません。

本当におすすめのバンコク不動産屋5選!ランキング形式で紹介

ここからは、バンコクの不動産屋で自信を持っておすすめする5社をランキングで紹介します。

おすすめできると評価した詳しい理由はそれぞれの項目で説明しますが、どの企業も借り手にとってメリットになる情報を積極的に発信している点が共通しています。

その他にも、公式サイトが好みの条件を満たしている物件を探しやすい設計になっている、物件紹介ページが見やすい、写真掲載・文章量が豊富である、アフターサービスや成約特典に力を入れているなど企業それぞれの強みがありますので、不動産屋選びの際にはぜひ参考にしてみてください。

1位|ディアライフ by RENOSY

バンコク不動産オススメ1位

企業名 ディアライフ by RENOSY
商号 RENOSY (Thailand) Co., Ltd.
所在地 19th Floor, Bhiraj Tower at EmQuartier689 Sukhumvit Road, Klongton Nua, Vadhana, Bangkok 10110 THAILAND
営業時間 9:00~18:00※営業本部は年中無休※アフターサービス部門は土・日・祝休業
社員数 約80名(日本人24名)
事業内容 不動産賃貸仲介事業(バンコク支店・シラチャ支店)不動産管理事業リフォーム事業

メイドサービス派遣事業

サッカースクール事業

公式サイト https://www.dlife.co.jp/
公式SNS等 ■YouTubeチャンネルhttps://www.youtube.com/channel/UCi6uZ1tBYDRZP3fjlIWgzQg■Instagram

https://www.instagram.com/dlife_renosy/?igshid=YmMyMTA2M2Y%3D

バンコクの本当におすすめな不動産屋ランキング1位はディアライフ by RENOSYです。

ディアライフ by RENOSYは2012年に設立された、10年以上の歴史と実績を誇る企業。バンコクだけで年間1,500件以上の日本人が利用しており、10年間の賃貸実績は約15,000件以上と紹介されています。

この実績はタイの不動産業界では最大と言え、運営基盤が東証上場企業(株式会社GA technologies)であるため、経営の安定さも評価できる点です。

実績数やスタッフの人数など他の企業と違って具体的な人数を掲載しているのは、企業としての誠実さが見受けられます。

公式サイトではサービス内容が見やすく掲載されており、成約特典の内容も豊富です。とくに、ディアライフ by RENOSYで契約した全物件に東京海上タイと提携した住宅保険が「無償」で付いている(1年以上、3万バーツ以上の契約時)のは借り手としてありがたいサービスだと言えます。

ディアライフ by RENOSYでは「お客様相談室」というアフターサービス専門の部門を置いており、7名の日本人スタッフと約20名のタイ人スタッフ、合わせて約30名体制でアフターサービスの対応を行っています。

日本人からの問い合わせの窓口は日本人スタッフが対応するとのことなので、タイ語や英語を使う必要もなく、言語の点で不安がある方も安心して利用いただけるでしょう。

また、「アフターサービス専門」だけで約30名を配置しているのは、他の企業の約10〜20倍ともいえます。対応できる人数の多さは、サポートのスピードやきめ細かさなどに繋がっています。

さらに、ディアライフ by RENOSYではオンライン内見にも対応しています。

主にLINEやFace Time、Zoomなどを利用したリアルタイムのオンライン内見で、気になった事はその場で営業スタッフに質問することができるサービスとなっています。

ディアライフ by RENOSYで行っているオンライン内見の詳しい様子は以下の動画でも詳しく説明していますので、ぜひチェックしてみると良いでしょう。

オンライン内見が便利過ぎた!実際の様子をご紹介します!

ディアライフ by RENOSYの公式ページを見る

ディアライフ by RENOSYの詳細ページを見る

2位|石川商事

バンコク不動産オススメ2位

企業名 石川商事
商号 Ishikawa Shoji Co., Ltd.
所在地 【バンコク本社】Yada Building,7th Floor, 56 Silom Rd., Bangkok 10500
営業時間 8:30~17:30 ※土・日・祝日は休業
社員数 35名(2020年8月時点)
事業内容 不動産賃貸仲介不動産売買仲介不動産管理
公式サイト http://www.ishikawashoji.com/
公式SNS等 【公式YouTubeチャンネル】https://www.youtube.com/channel/UChUl91eCWqxwEhcWZKYY3iQ/videos【Twitter】

https://twitter.com/ishikawashojith

【Facebook】

https://www.facebook.com/ishikawashojibangkok/

バンコクでおすすめする不動産屋ランキング2位は石川商事です。

おしゃれな見た目の公式サイトが目を惹く石川商事は、創業から20年以上経つ老舗企業です。

トップページからダウンロードできる「バンコクお部屋探しガイドブック」は、小冊子版から要点を抜き出したものとはいえ、部屋探しの参考になる情報満載なので一見の価値ありです。

カスタマーサポート課が設置されており、入居中から更新・退去時のサポート体制やその内容も公式サイト内で確認できる点もポイント。

「こだわり条件検索」を使えば、より自分の要望に合った物件を簡単に探すことができます。

また、石川商事はYouTubeでの動画配信に力を入れています。とくに物件紹介動画の完成度が高く、オンライン内見のような感覚で気になる部屋をチェックできるところもおすすめできる理由です。

その他、タイ語講座や生活情報など多彩な動画が配信されているのでタイに関する情報集めをしたい場合には一度目を通してみるとおもしろいですよ。

石川商事の公式ページを見る

石川商事の詳細ページを見る

3位|アーバンランド

バンコク不動産オススメ2位

企業名 アーバンランド
商号 URBANLAND AGENT CO.,LTD.
所在地 22 K Building Soi Sukhumvit 35,Sukhumvit Road, Klongton-Nua,Wattana, Bangkok 10110
営業時間 9:00~18:00 ※土・日は休業
社員数 非公開
事業内容 不動産賃貸仲介不動産売買仲介不動産管理
公式サイト https://urbanland.co.th/
公式SNS等 【Twitter】https://twitter.com/urbanland_agent【Instagram】

https://www.instagram.com/sukhumvitter_official/

【Facebook】

https://www.facebook.com/urbanland.agent/

おすすめの不動産屋ランキング第3位はアーバンランド。

日本人駐在員をメインに賃貸物件を紹介している企業。そのため、日本人が生活しやすく、安心して暮らせる住居を紹介するこだわりがあります。

日本人スタッフは3名と少し少ない印象を受けますが、公式サイトに記載されているサービス内容もわかりやすく、40,000バーツ以上の物件を契約した場合には複数の選択肢の中から成約特典を選べるのも嬉しいポイントです。オンライン内見に対応している点も評価できます。

物件の紹介ページでは1つの物件につき最低でも10枚前後の写真を掲載しているため、多くの写真を見て判断したい人も安心です。

物件情報は「Sukhumvitter」というWEBマガジンにもとても詳しく紹介されています。

アーバンランドが運営するサイト「HAPPY CONDO」では単身でバンコクへ駐在するビジネスマンをターゲットに27,000バーツから住めるサービス付きコンドミニアムの紹介もしており、あまり予算がない方でも満足のいく物件を探しやすい点も魅力です。

アーバンランドの公式ページを見る

アーバンランドの詳細ページを見る

4位|ヨシダ不動産

ヨシダ不動産

企業名 ヨシダ不動産
商号 yoshida co.,ltd.
所在地 Glas Haus Building , Room 1503 Floor 15,1
Soi Sukhumvit 25, Sukhumvit Road,
Klongton-nua,Wattana, Bangkok 10110, Thailand
営業時間 9:00~18:00※日曜日、タイ祝祭日は休業
社員数 40名 ※2017年
事業内容 住居及び商業用不動産販売賃貸業務不動産管理業務
公式サイト http://www.yoshida.co.th/
公式SNS等 【Facebook】https://www.facebook.com/fudosantoushi/【ブログ】

https://profile.ameba.jp/ameba/yoshida-condo

5つの企業からなる吉田ホールディングスグループのいち企業である「ヨシダ不動産」は、関連会社だけで住居に関するありとあらゆる問題を解決できる点が強みです。

グループ企業の中だけで土地の管理や住宅関連設備、内装やリフォーム関連までカバーしており、社員にはエンジニアスタッフが常勤しているので部屋の不都合やインターネット関連の相談まで受け付けてくれるとのこと。

独立部署の顧客サポート課があり、緊急時の連絡は24時間いつでも繋がる点が安心です。

公式サイトの物件情報には共益施設や室内設備の情報が比較的細かく掲載されています。

実際に下見に行くことが難しい場合は、希望物件の3Dツアーの作成や、LINEなどを利用したオンライン内見にも対応してくれる点もポイント。

現地で内見を行った際、1日で希望の物件が見つからなければ何度でも案内してくれるということで、手厚いサポートが期待できます。

ただし、公式のSNSやブログは数年更新が見られないため、最新の情報が知りたい場合には直接問い合わせを行うしかありません。

ヨシダ不動産の公式ページを見る

ヨシダ不動産の詳細ページを見る

5位|スターツ

バンコク不動産オススメ5位

企業名 スターツ
商号 STARTS International (THAILAND) Co., Ltd.
所在地 29th Fl. United Center Building. 323 Silom Road, Silom, Bangrak, Bangkok 10500 Thailand
営業時間 8:30 ~ 17:30 ※土・日・祝日は休業
社員数 15名
事業内容 賃貸住宅の仲介(アパート、コンドミニアム、サービスアパート)賃貸オフィスの仲介リース工場の仲介

不動産売買および管理コンサルティング

(上記は全てタイ国内でのコンサルティングとなります)

公式サイト https://kaigai.starts.co.jp/thailand
公式SNS等 記載なし

スターツは、創業50年以上を誇る大手総合不動産会社、スターツグループの傘下にある企業です。

グループ内では海外10箇所目となる現地法人として設立されました。

スターツグループは日本国内では既に800店舗以上の不動産店舗(ピタットハウス等)を有しており、2025年までに海外50箇所への海外進出を展開することを目標にしています。

各国で培ったノウハウを基にサービスを提供できるといった強みは大手ならでは。

個人用の賃貸の仲介も行っていますが、タイ国内の日系企業を対象に事務所(オフィス)や店舗、工場、倉庫などの不動産コンサルティングなど幅広く手掛けています。

成約特典の種類が豊富に用意されているため、複数の選択肢から選びたい方にもおすすめですが、サイトの更新があまり頻繁に行われていない点やタイ情報のみのSNSが開設されていない点を考えると、情報収集をするのは他の企業に比べ少し大変かもしれません。

スターツの公式ページを見る

スターツの詳細ページを見る

おすすめしたい不動産屋はこんな企業!良い不動産屋選びのポイント

不動産 選び方

バンコクで賃貸を探す際に良い不動産屋を選びたいなら、以下の4つのポイントに注目して検討してください。

ポイント①:サイトの情報掲載量が多い!
ポイント②:自社のサービスやサポート内容がよくわかる!
ポイント③:実績数や日本人スタッフ数など具体的な数値を公開している!
ポイント④:オンライン内見に対応している!

それぞれのポイントを詳しく見てみましょう。

ポイント①:サイトの情報掲載量が多い!

まず注目したいポイントは、サイトの情報掲載量です。掲載している部屋の数はもちろん、ひとつひとつの部屋について、間取りや立地など、写真(または動画)と文字両方で紹介している不動産屋さんを探すようにしましょう。

とくに写真の量や質(借り手の見たい情報が写っているかどうか)にも注目してみてください。

現在はSNSでの物件紹介も多くなっているため、公式サイトでの確認はもちろん、不動産屋が運用しているSNSのチェックもしておきましょう。

TwitterやFacebook、Instagram、YouTubeなどでの物件紹介を行っている企業が多いです。

不動産の賃貸では日々空き部屋情報が変わります。

いつでも最新の情報を提供している不動産屋の方が安心できるので、情報の掲載量だけではなく更新頻度(最新の投稿がいつ行われたか)なども参考になりますよ。

ポイント②:自社のサービスやサポート内容がよくわかる!

もしもバンコクに住むのが初めてだった場合は、アフターサービスの充実さを重視するのもおすすめです。

公式サイトにしっかりサポート内容が掲載されているかどうかを確認してみましょう。

「アフターケア専門の部署を置いている」不動産屋なら、海外生活におけるアフターケアを重視している不動産屋なのでより安心です。

アフターケア専門の部署がない不動産屋の場合は担当営業がそのままアフターケア等のサポートも行う可能性が高いため、サポートの手厚さやスピードに不安が残ってしまいます。

日系の不動産屋であればタイ現地の不動産屋に比べればどの企業も基本的にアフターサービスはしっかり行ってくれますが、とくに重視したい場合は専門部署の有無を調べてみると良いでしょう。

また、成約特典の充実さや口コミの多さに注目して選んでみるといった方法もあります。

ポイント③:実績数や日本人スタッフ数など具体的な数値を公開している!

賃貸紹介の実績数や日本人スタッフの数など、借り手が細かく知りたい情報を具体的な数値を出して公開している不動産屋は、信頼できます。

なぜなら、「日本人スタッフが複数いる」という記載だけでは、該当するスタッフが2名だけしかいない場合でも嘘ではないためです。

さらに、この2名のスタッフが営業スタッフだった場合、契約後にトラブルが起きても必ず日本人スタッフが対応してくれるとは限りません。

海外での生活は、思わぬトラブルがつきものです。

タイの生活について熟知している訳ではないのであれば、部屋を決めるだけで終わりではなく、アフターケアまでしっかりしてくれる不動産屋を選ぶのが賢明です。

具体的な数値を提示している企業は、その数値でどの程度トラブルに対しての経験値や解決に割ける人員がいるのか予測がつきやすいですよね。

できるだけしっかり数値を公開している企業を選ぶのが安心に繋がります。

ポイント④:オンライン内見に対応している!

短期間で納得できる物件探しをしたいなら、オンライン内見に対応している不動産屋を選ぶのがおすすめです。

バンコクでの部屋探しは、日本と違って数か月前から部屋をキープしておくことが難しくなっています。部屋が空いている期間は家賃収入がなくなるため、長期間空き部屋をつくりたくないと考えているオーナーが多いからです。

タイでは、基本的に引っ越す2ヶ月〜1ヶ月前までに退去通知を出す決まりになっているので、物件を探す際も自分が住む2ヶ月〜1ヶ月前を目安に始めることになります。

海外への引越しで不安や準備もある中で、物件探しは長くても2ヶ月と短期集中型。事前に何度もタイへ向かって内見をするのは現実的ではありません。

オンライン内見に対応している不動産屋であれば、自分は日本にいながら現地のスタッフが希望の物件を見せてくれるため、内見できる物件の幅も広がります。

バンコクには日系の不動産屋が多い!その理由は?

バンコク日系不動産

バンコクには、大企業から中小企業まで合わせて日系の不動産屋が50社以上あると言われています。

それだけバンコクで日本人の駐在員が多かったり、移住者が多いことが考えられますが、その理由は一体どのようなものでしょうか。

タイは親日国!バンコクへは日本からの移住者も多い

タイは親日国として有名です。

王室国家であるタイ。タイ人は昔から王室を敬う気持ちを強く持った人が多くいます。

日本の皇室とタイ王室は親交が深いため、日本に良い印象を持っているタイ人が多いのではないかとも言われています。

また、タイでは日本のアニメや映画などが放送されており、日本のアニメやマンガ、アイドルに触れる若い世代を中心に日本に対して好印象を持つきっかけになっています。

実際、複数の企業が行った「タイ人が行ってみたい国」の調査の結果、どのアンケートでも日本が1位の結果が出ています。

その他にも、コロナ前の2019年では、訪日者数が世界で6番目に多い国としてタイがランクインしていました。

タイは日本から飛行機で数時間の距離にある国であるため、日本から観光目的で旅行に行く人も多く、バンコクには日本人向けや日本食の店も多くあります。

現在では日本からの移住者も多く住んでいるため、日本にいながらタイの情報を入手するハードルが下がっていることも、さらなる移住者を呼ぶ要因にもなっています。

そういった背景から、日系の不動産屋の需要も多くあるのでしょう。

タイでは賃貸の仲介業に資格はいらない

日本で不動産仲介業を行うためには「宅建士(宅地建物取引士)」の資格を取得することが必須となっています。

そのため、日本で不動産賃貸を行う会社に入社した場合、最初に宅建士の勉強をし、必要な知識を身に着けます。

しかし、タイでは不動産仲介に宅建士の資格は不要です。

そのため事業を始める敷居が低い点が、バンコクに日系の不動産が多い理由のひとつであると言えます。

バンコクで賃貸仲介を行っている日系の不動産屋は、大企業だけではなく、中小企業もたくさんあります。

また、タイが世界的に見ても不動産投資先として人気のある国である点も理由のひとつだと言えます。

実際に、タイに進出している日系の不動産屋は、賃貸仲介だけではなく投資物件の仲介も同時に行っている企業が多くあるのです。

タイは今後の発展が見込まれている国のひとつ

そのほか、タイは今後の発展が見込まれている国のひとつであることも理由として挙げられるでしょう。

日本の外務省が公開しているデータによれば、2021年の時点でタイに進出している日系企業数は5,856社とされています。

製造業や卸売業・小売業を中心に、近年ではサービス業も進出しています。

以前よりも緩やかになってきているとはいえ、首都のバンコクを中心にタイはまだまだ成長を続けています。多くの日系企業がタイに進出しているため、必然的に日本人の駐在員も増えており、それにともなう賃貸仲介業者の需要もあるわけですね。

バンコクで賃貸を探す方法

バンコク賃貸

バンコクで賃貸を探すには、日系、またはタイ(現地)の不動産会社の仲介か、自力で探すなどの方法があります。

それぞれの方法について、どのような希望がある場合に向いているのかを以下でまとめました。

日系の不動産屋に仲介してもらう

【こんな人におすすめ】
とにかくバンコク初心者!タイ語も英語も自信がない
日本とタイの生活の違いがよくわからない、細かいところまで説明してほしい
物件の良いところだけじゃなく悪いところも先に教えて欲しい
住んだ後のアフターサービスまでしっかりお世話してほしい

タイ、とくにバンコクに住む日本人はとても多いため、バンコクには日系の不動産屋がたくさんあります。

大手から中小企業まで様々ですが、特徴として共通するのは「日本語が通じる点」だと言えます。

また、日本の不動産屋はアフターケアにも力を入れている企業が多く、住んだ後にトラブルがあった場合にも気軽に相談に乗ってくれる、トラブルの解決に尽力してくれる傾向が強くあるのも特徴です。

タイと日本では、生活様式や気候などに様々な違いがあります。

例えば「網戸」の有無など日本の住居では当たり前にある設備であっても、タイでは一般的ではない場合もあります。(網戸はタイでは一般的ではありませんが、ないと害虫(蚊など)が侵入しやすくなるため低層階の場合は設置されている物件が無難です)

日本の不動産屋は、こういった「タイに初めて住む日本人が困ること」を熟知しているため、こちらから質問しなくてもあらかじめ教えてくれる可能性が高い点も大きなメリットです。

日系の不動産屋のデメリットを挙げるとすれば、賃貸利用者の中心が日本からの駐在員となるため、3万バーツ以上の高価格帯(高級)物件を中心に取り扱っている場合が多い点です。

現地の仲介業者に頼む

【こんな人におすすめ】
絶対に住みたいコンドミニアムがあり、日本の仲介業者では紹介してもらえない物件である
タイにある程度住み慣れており、タイ語や英語に自信がある。物件や周辺情報について自分で気付き、質問することができる
住んだ後のトラブルなどは自分で解決できる
2万バーツ以下の低価格物件を中心に紹介して欲しい

一部のコンドミニアムは、オーナーが現地の仲介業者にのみ情報を共有しているなど、日系の不動産屋では取り扱いのないものがあります。

「絶対にこのコンドミニアムに住みたい!」という強い希望があり、日系の仲介業者では紹介不可だった場合は、現地の仲介業者に頼むと良いでしょう。

また、日系の不動産屋が主に取り扱っている高級物件ではなく、家賃が2万バーツ以下で済む、所謂「低価格」と言われる物件を探したい場合も、現地の不動産屋が多く情報を持っている可能性があります。

ただし、タイの仲介業者は紹介するまで(住むまで)を自分たちの仕事として認識している場合が多く、日系の業者のように細かなトラブルに対応してくれたり、住んだ後の生活をサポートしてくれたりといったサービスは基本的にないと思っておくことが必要です。

タイのほとんどの仲介業者にとっては「部屋を契約してもらうこと」が大事。

住んだ後におこるデメリットや住みやすさなどについては、契約者の方が気付き、内見時に質問しないと教えてもらえない場合もあります。

当然、契約書も外国人向けのもの(英語)なので、英語ないしタイ語のスキルが高い人でないと不安な契約になってしまうおそれがあります。

元々タイの不動産屋のメインターゲットとなるのは欧米人。

彼らは英語が堪能でオーナーとも英語で十分なやりとりができますし、トラブルも自分で解決してしまう方が多く、「アフターサービス」よりも「どれだけ良い物件を紹介してもらえるか」を重視する傾向があります。

タイの不動産屋はそういった欧米人の需要に沿って営業を行っているため、きめ細やかなサポートを重視する日本人にとっては物足りなく感じるのです。

以上のことから、「絶対に住みたいコンドミニアムがあり、日本の仲介業者では紹介してもらえない」「絶対に低価格の物件に住みたい」という要望がない限りは現地の仲介業者を利用するメリットはありません。

自分で直接交渉する

【こんな人におすすめ】
何年もタイに住んでおり、タイの生活や環境を熟知している
日本人に人気のエリアではないところに住みたい場所がある
何かトラブルがあっても自分自身の力で解決できる自信がある

タイでは、不動産賃貸の情報をFacebookで公開しているオーナーも多くいます。

住みたい部屋が公開されていた場合、Facebookを通して直接オーナーさんとやりとりをし、借りる事が可能です。

オーナーさんと直接やりとりをして賃貸を借りる方法は、手数料が発生しないため(タイでは、オーナーが仲介業者に手数料を払う)、家賃の値下げ交渉に応じてくれるオーナーさんもいます。

また、バンコク市内の人気エリア以外に住みたい場合にもこの方法であれば自分好みの部屋を探しやすいと言えるでしょう。

しかし、オーナーさんとの直接契約はトラブルが発生してしまった場合に間を取り持ってくれるプロがいないため、借り手が不利になりがちです。

タイ語が堪能、あるいは何年もタイに住んでおり、タイの商慣習や生活様式、環境等を熟知している場合でない限りはこちらの方法での部屋探しはあまりおすすめしません。

おすすめは日系の不動産屋!総合的なメリットが大きい

バンコクで賃貸を探す方法として、3通りの方法を紹介しましたが、総合的に考えてオススメするのは「日系の不動産屋を利用すること」だと言えます。

日系の不動産屋なら日本語が通じたり、日本の慣習を考慮してくれたりするので契約が簡単な点はもちろんですが、一番はトラブルに対する対応やアフターサービスに関する点の不安が少ないこと。

賃貸契約の際に仲介業者がいれば、万が一オーナーさんとトラブルになっても間を取り持って貰う事が出来ます。

タイの借地契約は慣習的にもオーナーに有利になっている場合がほとんどであるため、基本的にトラブルになった場合借り手(日本人)は不利です。

とくに更新時のトラブルが多く、タイでは更新時にオーナーは自分の貸している部屋の賃料を自由に上げることができるのです。

日本では家賃の値上げに納得がいかなかった場合には拒否や金額の交渉を行うことが可能ですが、タイでは家賃が払えなければ退去するほかありません。

間を取り持ってくれるのはタイの仲介業者でもしてくれますが、タイの不動産屋は「貸す」までが自分たちの仕事だと考えている業者が多く、「貸した後」の面倒は熱心に見てくれない傾向があります。

一方、日系の不動産屋はそれぞれの公式サイトを見てもわかる通りアフターサービスに力を入れている企業が多く、対応のきめ細やかさに違いはあれど総じて「最後まで面倒を見よう」という気持ちが強くあります。

できるだけ借り手に有利になるように動いてくれる可能性が高い点も日系の不動産屋を勧める理由のひとつです。

タイの賃貸選びで押さえておきたい!3種類の物件とメリット・デメリット

物件のメリットとデメリット

タイで賃貸を探す場合、基本的に「コンドミニアム」「アパート」「サービスアパート」と呼ばれる物件の中から自分の気に入った物件を選ぶことになります。

それぞれ家賃やサービスの充実度などに違いがあるため、自分の予算や優先度を考えて部屋を選ぶと良いでしょう。

ここでは、「コンドミニアム」「アパート」「サービスアパート」それぞれの特徴とメリット・デメリットについて詳しく説明していきます。

コンドミニアム

【メリット】
豪華なタワーマンションが多く、高級感のある部屋に住める
内装はオーナーのセンスに左右されるため、部屋によって違う(選択肢が多い)
ファシリティ面も充実している
同クラスのアパートやサービスアパートと比べると賃料は割安
【デメリット】
オーナーの当たり外れや相性が強く出る
トラブルの対応が遅い場合がある
法人契約ができない場合が多い

タイの「コンドミニアム」は、分譲マンションのように部屋ごとに別々のオーナーがいる物件になります。ひとつの建物に複数のオーナーがいる、というわけですね。

そのため、同じ建物内の部屋でも内装や家具に違いがあります。

とくに、家具はオーナーのセンスが大きくあらわれるので、豊富な選択肢から自分好みの部屋を選びたい方にはコンドミニアムがおすすめです。

コンドミニアムは豪華なタワーマンションであることが多く、共有設備(ファシリティ)が充実していたり、立地が良い場合が多かったりする点も特徴のひとつといえます。

高級感のある部屋に憧れがある方からも人気があります。

一方、コンドミニアムのオーナーは個人であるため、トラブルが発生した際の対応がスムーズにいかない場合もあるのが難点。同じ理由で複雑な手続きの必要な法人契約を断られてしまう可能性も高いです。

賃料の支払いもオーナーさんの口座へ直接振り込むのが一般的で請求書・領収書も基本的に発行されないため、気になる人は注意が必要です。

部屋のメンテナンス代や退去時の修繕費などの費用は借り手が負担することになり、とくに退去時にトラブルが起こりやすいです。

アパート

【メリット】
建物全体をひとりのオーナーが管理しているのでトラブル対応が早い
ペット可の物件も多い
【デメリット】
ファシリティ重視の人には少し物足りない
電気や水道の料金が少々割高になりがち

タイのアパートは、日本のアパートと近く、ひとりのオーナー(管理事務所)が建物全体を管理し、部屋を貸している物件となります。

日本の賃貸とほぼ変わらない感覚で住むことができる、どこか親近感のわく物件が多くあります。

空室の管理から契約の手続き等の事務処理、住んだ後のトラブル対応までが一本化されているため、何か不安があった場合の対応がスムーズに行われる点が一番のメリットです。

しかし、一部の高級アパートを除けばコンドミニアム・サービスアパートに比べてファシリティ(共有設備)の面では劣ります。

同じアパート内なら内装や設備もほとんど変わらないので、部屋や設備の個性を重視する方にとっては物足りなさを感じてしまう面があるかもしれません。

光熱費などを家賃と一緒に支払いできる物件が多く管理が楽である反面、管理費用が上乗せされるため電気や水道の料金は割高になりがちだといえます。

サービスアパート

【メリット】
メイドサービスが賃料込み、その他にも様々なオプションを付けられる
スタッフが常駐している物件が多く、トラブル対応が早い
【デメリット】
同クラスのコンドミニアム、アパートに比べて家賃が高い
周りの入居者が頻繁に入れ替わることがある

タイのサービスアパートは、日本で言うとホテルのようなイメージが近いかと思います。

こちらもアパートを同じくひとつの建物を同じオーナーが管理しており、ハイクラスな「ホテル系サービスアパート」と、アパートにメイドサービスなどの付加サービスがついた「アパート系サービスアパート」の二通りに分類することができます。

共通の特徴は、掃除やリネン交換をしてくれるメイドサービスがついている点や、生活に必要な設備が予め一通り揃っている(スーツケースひとつ持っていけばそのまま住める)という点が挙げられます。

定期的に掃除をしてもらえるため、退去時のトラブルも少なめだと言えます。

ホテル系サービスアパートは、まさに「ホテルに住む」といった感覚。

部屋にはキッチンや調理器具も完備されていますが、レストランが併設されている物件であれば朝食サービスの有料オプションを付けられる場合もあります。

さらに、コンシェルジュなどのスタッフが24時間常駐しており、トラブル対応が早いだけではなく防犯の面を考えても安心感があります。(日本語を話せるスタッフがいる物件もあります)

嬉しいサービスがたくさんある反面、同クラスのコンドミニアムやアパートに比べると家賃が高く、基本的に高級物件となる点がデメリットとなります。

また、サービスアパートでは短期滞在が可能な物件もあり、入居者が頻繁に入れ替わる可能性がある(落ち着かない)点は注意が必要です。

バンコクでの生活を始める前に知っておくべきことと部屋の選び方

バンコク 部屋 選び方

バンコクと日本とでは、生活面での常識が大きく異なってきます。

この章ではバンコクと日本の「違い」をメインに紹介していきます。

バンコクの交通事情について

バンコクはとにかく渋滞が多いことで有名です。とくに、通勤や通学・帰宅のラッシュ時(朝7時頃〜と夕方17時〜の2時間程度)はとても混雑します。

バンコク市内にはタクシーやバスといった交通手段もたくさんありますが、通勤や通学などで時間に制限のある場合は、できれば高架鉄道(BTS)や地下鉄(MRT)などの電車を利用するのがおすすめです。

また、日本では道路であっても歩行者への配慮が必要となりますが、バンコクでは道路は車やバイクが優先となります。

横断歩道や歩道橋も少なく、信号が変わるのにも時間がかかるため、頻繁に通う場所があるなら「できるだけ道路を渡らない」場所を探すのも良いでしょう。

タイは社会問題にもなるほど交通事故の死亡率が高い国です。子どものいる家庭はとくに、目的地への導線を考えた物件選びを行って欲しいと思います。

バンコクの気候や天気について

タイと言えば「常夏」をイメージしている人も多いでしょう。一般的にタイの年間の平均気温は約29℃。日本の真夏がずっと続くと思って差し支えありません。

タイの季節は主に3つに分かれており、年によって前後することもありますが以下のように考えることができます。

暑期 雨期(グリーンシーズン) 乾期
4月~5月 6月~10月 11月~3月

タイは一年を通して温暖な気候なので、気温や日差しに対する対策はもちろん必要です。

とくに4月は一年で最も気温が高くなり、40℃を超える地域も出てきます。

しかし暑さの対策だけが重要なのではありません。

タイには6月〜10月の間(※5月〜と紹介される場合もあります)に「グリーンシーズン」と呼ばれる雨期があり、水はけの悪いバンコクではしばしば冠水してしまう場合がある一面もあります。

物件選びの際は「気温」と「冠水」の2つに気を付けなければいけません。

もう少しそれぞれのポイントを深掘りしてみましょう。

バンコクで気を付けなければならない「日差し」と「害虫」といった暑さ対策と、「冠水」という雨の対策、3つのポイントを解説していきます。

日差し

バンコクの紫外線量はなんと日本の約3〜4倍とも言われているため、日中に出歩かなければいけない場合は日傘やサングラスを忘れないようにしましょう。

定期的に徒歩で食料品の買い出しに出かけるなら、熱射病を避けるためにも徒歩10分圏内にスーパーなどの施設(または電車の駅)がある物件が望ましいです。

日本で人気のある「日当たりの良い部屋」も、バンコクでは避けましょう。

日当たりの良い部屋は暑いだけではなく温度も下がりにくいため、電気料金が高くなってしまいます。選びたいのは、「(最上階ではない)高層階」「風通しの良い部屋(角部屋など)」です。

害虫

年中温暖なバンコクでは、どの季節にも害虫が発生します。

とくに気を付けたいのは、デング熱、チクングニア熱、ジカ熱などの原因になる蚊の対策。これらの蚊を媒介とした病気は日本ではマイナーなのであまりピンと来ないかもしれませんが、タイでは外からの蚊の侵入を極力防ぐためにも、住む部屋が低層階にある場合は内見の際窓に網戸が付いているかどうかは必ず確認しましょう。

日本では当たり前のようにある網戸ですが、本来タイには物件に網戸をつける文化がありません。

近年、日本人向けに建てられた建物であれば最初から網戸を付けてくれている場合もありますが、コンドミニアムでは網戸のない物件もまだ多数あります。

15階以上の物件に住む場合には、窓から蚊が自力で入ってくることはほとんどないと言っても良いのですが、エレベーターなどに侵入して登ってくる事はあります。

スーパーなどには蚊取り線香やコンセント式の蚊よけなどが売っているので、油断せずしっかり対策を行うことをおすすめします。

また、部屋の中でも対策が必要です。害虫の被害を抑えるためにも定期的なペストコントロールは必ず行うようにしましょう。

物件によっては月に一度無料でペストコントロールを提供している物件もありますので、部屋探しの際に不動産屋に聞いてみるのも良いと思います。個人で依頼する場合の費用は約2,000〜3,000バーツほどが目安です。

冠水

タイには雨期があると説明しましたが、一日中雨が降り続くのではなく、1~2時間程度スコールのような大雨が一日のうちに何回か降ったり止んだりします。

短い時間に大量の雨が降るため、水はけが悪いバンコクは冠水してしまう地域も。道路が川のようになってしまい、初めてバンコクに住む方は驚いてしまうかもしれません。

バンコク市内で「絶対に冠水しない」と言い切れる地域は、正直に言うとありません。

中でも冠水しやすいエリアと言えば、スクンビットのソイ奇数側と言われています。ただし、冠水しやすいエリアでも日本人に人気の好条件物件はたくさんあります。

部屋選びの際は気になった物件が「どの程度冠水するのか」ということを把握しておくのが良いかもしれませんね。

タイのメイドさんについて

タイでは、家族形態にかかわらず多くの日本人がメイドを雇います。

「アヤさん」「メーバーン(メー:「お母さん」バーン:「家」)」とも呼ばれ、家事全般のお手伝いやベビーシッターなどの役割を担ってくれます。

サービスアパートに住む場合は元々の賃料にメイドサービスも含まれていますが、コンドミニアムやアパートに住みながらメイドさんを雇いたい場合は自分で探し、契約しなくてはいけません。

メイドさんの探し方について

基本的には友人・知人からの紹介が多く、その他には住んでいるマンションの掲示板や日本人向けの情報誌に掲載されている求人情報から探す手段もあります。

メイドさんの雇用形態によっては自分が留守にしている時間に(合鍵を渡して)家の中で仕事をしてもらう必要が出る場合もあります。

信頼関係を築きやすい、日本人コミュニティの中で紹介してもらうケースや、会社の同僚として働いているタイ人の親戚を紹介してもらうなどのケースが多いようです。

有償または無償で不動産屋がメイド紹介サービスを受け付けている場合もあります。

不動産屋を検討する際、担当の営業にメイド紹介サービスがあるのかを聞いてみるのも良いでしょう。

メイド紹介サービスとともに、アフターケアとしてメイドさん関連の相談も聞いてくれる不動産屋を選んでおくとなお安心です。

メイドさんの雇用形態について

タイのメイドさんを雇用する場合、「通い」か「住み込み」のどちらかの形態で雇う事になります。

「通い」の場合は、月水金の週3日など決められた日にメイドさんが家まで来てくれ、掃除や洗濯、料理などを行います。

基本的には「特定の家事を手伝って欲しい」という需要が多いため、「通い」のメイドさんを雇うご家庭がメジャーとなっています。

小さなお子様がいるご家庭など、メイドさんに子守りやお留守番、または買い物など1日を通してサポートして欲しい場合は「住み込み」のメイドさんを雇う方もいます。

住み込みのメイドさんを雇う場合は家の中にメイドさん用の部屋を用意しなければならないため、メイド部屋付きの物件を探すのが良いでしょう。

ただし、現在メイドさんの雇用は「通い」がほとんどとなっており、住み込み可能なメイドさんを探すのは少し困難かもしれません。

メイドさんの給料について

メイドさんへの給料は、雇い主の家族構成や住居の広さ、仕事内容、拘束時間などで変わってきます。

タイの発展にともない、近年ではメイドさんの給料相場が上がってきている点も頭に入れておくのが良いでしょう。

例えば、単身の方で週2回、拘束時間約2時間、最低限の掃除・洗濯・アイロンがけを頼みたい場合の参考価格はおよそ2,500バーツ~という価格が平均となるのに対し、ご家族で週5日、拘束時間1日、掃除・洗濯・アイロンがけ・子守り・買い物・調理などを頼みたい場合の参考価格は約10,000バーツ~が給料の平均価格となります。

家が広い場合や家族の人数が多い場合は、平均価格よりも給料が高くなる場合があります。

また、「日本食が作れる」「日本語が少し理解できる」などの特殊スキルを持ったメイドさんは、相場よりも給料が高めになる場合が多いです。

その他、年に1、2度(年末とソンクラーン:タイの正月)ボーナスとして給料のおよそ1ヶ月分程度を支給する慣習があります。

昇給は年に一度と考える方が多いようです。退職金は、一般的に働いてもらった年数×月給を出すのが相場です。

メイドさんを雇う場合の注意点は?

まず、メイドさんと自分が「従業員と雇い主(社長)」の関係であることを忘れないようにしましょう。

メイドさんに気持ちよく働いてもらう配慮や感謝の気持ちを持つこと、感謝を直接伝えることなどは大事です。

長くメイドとして働いているベテランほど、掃除や洗濯など仕事に自分のやり方がある方も多いです。

もしもそれが合わなかったとしても、声を荒げたり無理矢理変えるのではなく、あくまでも「お願い」して少しずつ変えてもらうようにするとトラブルを避けられます。

一方で、親戚のように仲良くなれたとしても現金や宝飾品などの貴重品は目立つところに置くことを避けることも大事です。

メイドさんによる窃盗件数は多くはないものの、ゼロという訳ではありません。

また、メイドも人間なので、誤って物を壊してしまう場合もあります。

割れたら困る高価な食器や重要な書類など、絶対に触って欲しくないものがある場合には、あらかじめしっかりしまっておくことも徹底しましょう。

国民性や宗教、常識などについて

部屋探しからは少し離れますが、日本とタイの生活習慣の違いも事前に知っておくべきことのひとつだと言えます。

ここでは、日本ではあまり馴染みのないタイの常識について解説します。

日本の常識ではあまり考えられないと思う事でも、タイの人々が大切にしている習慣がありますので、これからタイで部屋探しをする方はぜひ覚えておいて下さい。

仏教やお坊さんについて

タイの国民は、そのほとんど(約95%)が仏教徒となっており、敬虔な仏教国です。残りの5%はイスラム教徒などです。

仏教の文化が国民に深く根付いているタイでの生活では、端々でそれを実感することになるでしょう。

仏教の概念である「タンブン」もそのひとつ。「タンブン」とは、タイ語で「善行をする」「徳を積む」という意味の言葉。

具体的には、お坊さんやお寺への寄付や祈る、お坊さんのお説教を聞く、出家することなどがイメージしやすいでしょう。

その他にも、友人や家族への贈り物、路上生活者に食べ物をあげる、捕まった鳥や魚などの生き物を逃がしてあげるなど様々な善行が含まれます。

そのため、タイでは中高生などの若い子どもたちが路上生活者に自分のお小遣いを寄付する光景が見られます。

日本では「危ないから近づいてはいけない」などと指導されることもありますので、珍しく感じるかもしれません。

また、電車などの公共機関にある優先席でも、お坊さんは優先対象になります。優先席でなくてもお坊さんに席を譲るのは常識となっているため、覚えておくと良いでしょう。

その他、女性(子供を含む)はお坊さんに触れてはいけないルールや、安易に人の頭に触れてはいけない(「なでなで」もNG)、足は不浄なものと言われているので人に足を向ける行為がタブーであることなども合わせて知っておくと安心です。

タイ王室について

タイの政治の仕組みは「タイ式民主主義」と呼ばれ、国王を元首とした民主主義の体制が長く取られてきています。

とくに、18歳で即位してから88歳でなくなるまでタイ王国を70年間治め、国民にとても敬愛されていたプミポン国王(ラーマ9世)は有名ですね。

昔からタイでは国王や王族に深い敬意を表する文化があり、タイの刑法には国王や王妃、皇太子、摂政に対する罪、いわゆる「不敬罪」が設けられています。

タイで王室を侮辱した場合、1件の罪につき3年以上15年以下の禁錮刑に処せられるおそれがあります。

2021年にも王室を批判する内容の音声をインターネット(SNS)上に複数投稿した女性が、それぞれの罪に対して合計43年6ヶ月の禁錮刑に処せられています。

日本人が多い地域やおすすめのエリアについて

日本人が多く住むエリアは、「スクンビット(Sukhumvit)」エリア。タイには8万人以上もの日本人が暮らしていると言われていますが、そのうち約80%はこのスクンビットエリアに住んでいます。

スクンビットエリアの中でも、とくにプロンポン、トンロー、エカマイのあたりが人気で、近年はプラカノンも人気が上がっています。

プロンポン駅周辺とは、BTSプロンポン駅を中心として同じBTSスクンビットラインのアソーク駅とトンロー駅の間あたりのエリアの事を指します。

このあたりは「高級日本人街」とも言われており、日本からの駐在員が多く住んでいます。

日本食レストランや日本の食材が揃うスーパーはもちろん、日本人の子供が多く通う学校や日本語の通じる医療機関などもあり、初めてタイに住む方にとって一番安心して住めるエリアだと言っても過言ではありません。

とくにスクンビットソイ39は日本食レストランも多く、日本食が揃うスーパーもあり、歩道も広いと好条件なため、ファミリー層にも人気がある場所となっています。(とはいえ、スクンビットソイ39は冠水しやすいエリアとしても有名です)

ただし、このエリアの物件は高級なサービスアパートやコンドミニアムなどばかりであるため、家賃はとても高いです。

もう少し価格帯を落としたい場合は、近年開発の進んでいるBTSスクンビットラインの沿線であるプラカノン駅やオンヌット駅、MRTブルーラインのラマ9世駅あたりに注目してみても良いでしょう。

2024年には新しくMRTオレンジラインが部分的に開業(予定)なので、近いうちに住みやすい場所は増えていく可能性もあります。

バンコクの不動産屋は日系企業がおすすめ!ランキングを参考にして自分に合う会社を探そう

日系企業がオススメ

バンコクの不動産屋選びのポイントや、おすすめの不動産屋ランキング・おすすめできない不動産屋を紹介しました。

おすすめの不動産屋は、借り手へのサポートが手厚く、メリットになる情報をたくさん掲載している傾向にあることがわかりましたね。

日本とタイでは商慣習以外にも様々な違いがあるため、できればその違いをよく理解している日系の不動産屋さんから候補を選ぶことをおすすめします。

本記事に掲載している物件選びの際にチェックするポイントや、タイに住む場合に知っておきたい知識なども合わせて参考にしていただければ幸いです。